少子化が進む中で島根県奥出雲町では町内の小学校を再編、5つの学校が4月に新たに誕生する小学校1校に統合されます。
これに先立って5つの学校で閉校式が行われ、子どもたちや地域の住民が学び舎との別れを惜しみました。

奥出雲町仁多(にた)地区の山間にある阿井(あい)小学校。

阿井小学校・桑山悟校長:
「ふるさと阿井への誇りと郷土愛は子どもたちにとって将来を生きていく糧となってこれからの人生を支えてくれるに違いありません。」

3月22日に在校生や卒業生のほか地域の住民も出席して閉校式が行われました。
仁多地区の他の4校とともに、4月に新しく誕生する小学校に統合されることになり、2025年度限りで閉校することになりました。

式では子どもたちが校歌を斉唱…みんなで校歌を歌うのはこれが最後です。

在校生:
「阿井小学校で4年間育ってきたから、悲しいし、勉強もこの阿井小学校でやってきたから閉校するのが悲しいです。」

阿井小学校は、152年前の明治7年、1874年に開校。
昭和30年代のピーク時には約600人が通っていましたが、2025年度は約50人と大きく減少、学びやが閉じられることになりました。

閉校式は統合されるもう一つの学校、三沢(みざわ)小学校でも…。

昭和10年ごろのピークには約350人が通った学校も2025年度の児童数はわずか15人、152年の歴史に幕をおろすことになりました。

少子化により児童数の減少が続く中、奥出雲町は小学校の再編を進め、2024年4月には横田地区の3校を統合して新しい「横田小学校」が開校。4月からは仁多地区の5校を新たに開校する「仁多小学校」に統合します。
2005年度に11校あった小学校は、わずか2校になります。

閉校式のあと、子どもたちに三沢小で学んだ証として、修了証書が手渡されました。

三沢小児童一同:
「ありがとうございました。」

子ども:
「寂しい気持ちもあるけど、(新しい学校で)過ごしてたら楽しくなるかなと思う。」

子ども:
「仁多小に行っても友達をたくさん作っていきたいし、三沢小学校の友達とも沢山遊びたい。」

そして…

在校生、卒業生、集まった地域の人も一緒に校歌を歌い、思い出の詰まった学び舎との別れを惜しみました。

山陰両県の児童数は、2000年度からの25年間でともに30%余り減少しています。
小学校の再編も進められ、島根県では2000年度の295校が2025年度に187校に、鳥取県でも188校から111校と、ともに約40%減少しています。
少子化に歯止めがかからない中、地域の実情に応じた学びの環境をどのように作っていくかが課題といえます。

TSKさんいん中央テレビ
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