23日正午ごろ、岩手県の盛岡駅に現れた東北新幹線「やまびこ」。
その後ろには、雰囲気が異なったデザインがされた新幹線車両が連結されています。

しかも、車内には座席が1つもありません。
乗っていたのは人ではなく、積まれた段ボールだけです。

実はこれは、日本初の荷物専用新幹線。
かご台車のまま積み込めるため、一度に大量の荷物を輸送することができます。

23日から運行が開始されたのは、列車荷物輸送サービス「はこビュン」のさらなる拡大を図ろうと開発された、荷物を運ぶためだけの専用車両です。

トラックドライバー不足が叫ばれる中、今後の物流にどう影響していくのでしょうか。

23日にデビューした、盛岡から東京に荷物を運ぶ日本初の荷物専用新幹線。
朝から車両基地では荷物の積み込み作業が行われ、無人の搬送車を使うことで業務を効率化していました。

以前撮影された車内の様子を見ると、荷物が規則正しく陳列され、揺れないようにフックで固定されていました。

約20kgの段ボール箱を6箱積載できる台車を1両当たり24台設置でき、計7両で1000箱程度が載せられるといいます。

利用した水産会社、丸友しまか有限会社の島香友一社長は、「きょうは三陸産のホタテを30ケースほどのせています。当日の夕方には飲食店やスーパーに並べられるのは最大のメリットです」と話していました。

運ばれる荷物は速さと安定さが求められる商品で、主に生鮮食品に加え、振動や温度変化に弱い輸血用の血液や精密機器なども含まれています。

盛岡出発から約4時間、東京の車両基地に到着した荷物専用新幹線。
トラックの場合だと通常約8時間かかるところが、わずか半分の時間で運送できました。

2024年問題でドライバーの長時間労働が制限されたことにより人手不足が懸念される中、問題解消につながることを期待する声も上がります。

物流ジャーナリストの坂田良平さんは「消費者の側としては(刺身・魚など)より新鮮なものを食べたいと思ったら、この新幹線輸送というのは非常にメリットがあるサービスだと思う。(2024年問題などで)トラック輸送で運べる荷物が減ってる。それを補うものとしては期待したい」と話します。

こうした中、荷物を運ばない、届けない運送サービスも登場。
4月以降、都内や大阪などの商業スポットや駅などに無人受け取りスポットが設置される予定なんです。

運送会社は、受け取りスポットに荷物を届けるだけ。
利用者は好きなタイミングで荷物を取りに行け、対面受け取りのストレスや置き配が紛失する心配もなくなるといいます。

株式会社Every WiLL・石戸智美取締役:
QRコードで入室するため、誰が何時何分に入室したかデータが残る。監視カメラがついているので、不審な動きがないかなど確認がとれる。

人手不足の解消に向け、物流サービスは今後も発展していきそうです。