<J2・J3百年構想リーグ第7節:北海道コンサドーレ札幌1-0ヴァンフォーレ甲府>
明治安田J2・J3百年構想リーグの地域リーグラウンド第7節、前節に今シーズン初めて勝ち点3を掴みとった北海道コンサドーレ札幌(7位)は3月21日(土)、大和ハウスプレミストドーム(北海道札幌市)で、EAST-Bの首位を走るヴァンフォーレ甲府と対戦し、1-0で勝利。川井健太監督体制で初の連勝を達成するとともに、ホーム初勝利をあげました。
この試合、札幌の最年長プレーヤーとしてピッチに立ったMF荒野拓馬(32/札幌市出身)が「立ち上がりはちょっと苦しかった」と振り返ったように、前半20分過ぎまでは甲府のサイドを起点とした攻撃に手を焼き、ゲームの主導権を握られてしまいます。しかし、「チーム全体で我慢の時間という共通認識がありました」と話すMF木戸柊摩(23/札幌市出身)が、この不穏な流れを一変させます。
最終ラインでボールを持ったDF家泉怜依(26)が、指揮官も「あのパスを出すことができたら色んなものが変わる。スイッチが入る」と評す中盤の合間を縫う縦パスを荒野に通すと、右サイドハーフのポジションで加入後初めてのスタメン出場を果たしたMFティラパット(19)へ。左利きのU-23タイ代表はカットインを選択し、出したパスを、ペナルティエリア手前でフリーとなっていた木戸がダイレクトで振り抜き、ネットを揺らしました。
川井健太監督「”良いシュート”の定義を変えることができたコントロールショットだった」
ここまでダブルボランチの一角として全試合出場を続け、まさに育ち盛りを迎えているアカデミー出身の木戸はこの自身リーグ戦初得点を、「ゴールが入った時の、あの歓声は忘れられない。ここからもっと自分の得点でチームを勝たせられる選手になりたい」と振り返りました。
また、ゴールシーンに限らず、ボール奪取や持ち運びでも存在感を発揮。開幕スタメンに抜擢されながらもシーズン終盤に入るまで満足のいくプレータイムを確保できなかった昨シーズン、課題として挙げていた守備強度の基準の向上をピッチ上で体現してみせました。
この試合、コンビを組んだアカデミー時代の1学年後輩であるMF川原颯斗(22)の存在も、木戸に自由を与える一要因となりました。「自分がボランチに入ることによって、柊摩が高い位置をとってプレーできるので。そこは彼もプレーしやすいのかな」と話したように、守備的な位置取りに徹し、木戸のプレーポジションを押し上げる役割を全う。
相手選手との接触により出血するアクシデントに見舞われながらも、「いつもの試合より高ぶっていたところはありました。小学校から見ていた場所」という少年時代から憧れだったスタジアムで、初のフル出場を果たしました。
札幌U-15、U-18で共闘したものの、ダブルボランチとして隣に並んだ経験はなし。ともに大学経由、高卒でトップチームに昇格できなかった悔しさの味を知る若きふたりが、コンサドーレの欠かせぬ戦力としてホーム初勝利に貢献しました。