福島県相馬市の海に流された木の葉。その一枚一枚に鎮魂の祈り、そして復興への願いを託して・・・あの日の記憶を次の世代にもつないでいく。
相馬市原釜地区海岸に運ばれたのは、約9000枚のタイサンボクの葉。
じろはったんと遊ぶ会の永野泉代表は「亡くなった人へ、こうやってタイサンボクの葉っぱで海にお手紙を流す」と説明する。
この取り組みのもとになったのが、戦時中の兵庫県を舞台にした童話「じろはったん」。物語では、主人公が亡くなった友人への思いを届けようと、タイサンボクの葉につづり、海へと流す。
約9000枚のタイサンボクの葉には、一枚一枚に全国から震災の犠牲者へのメッセージと復興への思いが書かれている。
3月20日は、この活動に参加した川俣小学校の教員や、海岸を訪れていた家族などがタイサンボクの葉を海へ流した。
川俣小学校の八巻千咲さんは「いまの子どもたちは、震災を知らない世代。こういう経験をした人、辛い思いをした人、生きていきたかったのに生きられなかった人という人たちの思いを、今の子どもたちが知って命を大事にして生きていってほしい」と話した。
震災から15年。それぞれの思いが届きますように。