2026年、静岡県南伊豆町で10年ぶりに行われた夜桜☆流れ星。幻想的な光景が多くの人を魅了したこのイベントが復活した裏には、南伊豆で生まれ育ち、南伊豆を愛する女性の想いがありました。
みなみの桜と菜の花まつりに合わせて2月末から3日間行われた夜桜☆流れ星。
川面に浮かんだ幻想的な青い光が訪れた人たちを魅了しました。
来場者:
すごくきれい。昼間ももちろん(桜を)見たが、またガラリと雰囲気が変わってすごくロマンチックな雰囲気で楽しんでいる
過去3回行われた人気のイベントですが、スタッフの確保など運営面の難しさもあり、今回、実に10年ぶりとなる復活。
小澤蕗奈さん(23):
息子が生まれた時に、自分が生まれ育った南伊豆で一番好きな景色が「夜桜☆流れ星」だったので、この景色を(息子に)見せてあげたい
きっかけは故郷を愛する女性が送った1通のメールでした。
夜桜☆流れ星に力を貸してくれたのが大阪にある企画制作会社「ランドマーク・ジャパン」の原野芳弘 代表。
各地で光るオブジェを水面に浮かべる天の川プロジェクトを展開しています。
ランドマーク・ジャパン・原野芳弘 代表:
なかなかあのような熱いメール、いろいろと問い合わせはあるが、「小学生の時に見た光景を息子に見せたい」というのは初めてだった。本当に熱いメールをもらい、心がときめいた
当時の実行委員長や南伊豆町の協力もあり、町制70年に合わせて復活が決まりました。
当時の実行委員長・安藤宏和さん:
町民からも「いつかまたやって」という声はすごくたくさん聞こえていたので、今回、非常におもしろいきっかけからなんとか(復活)できて、また地域が一体となってみんなでこの光景を作り上げることにワクワクしている
この日は本番を前にした試験放流を実施。
青く光るLEDの球体、通称・いのり星を実際に浮かべ、川の流れなどを確認します。
そこには夜桜☆流れ星の復活を願い、原野代表にメールを送った小澤さんの姿もありました。
小澤蕗奈さん(23):
懐かしい記憶がよみがえってくるような。当日はすごく(いのり星の)個数がもっと増えるので、より楽しみに感じている
迎えた本番当日。
ランドマーク・ジャパン・原野芳弘 代表:
きっかけは彼女(小澤さん)の1通のメールからだが、きのうもボランティアが90名人以上、すべてのスタッフも入れると150人くらいが動くわけなので、1通のメールがこれほど人・町・周辺の人たちを動かしたということは本当にすばらしいこと
午後6時に川沿いの桜がライトアップされると、青野川に3000個ものいのり星が放たれました。
観光客:
10年ぶりの景色に感動している。最高
観光客:
良かった。スタッフのみなさんの努力がすごい
小澤さんも我が子を腕に抱きながら、その光景を目に焼き付けます。
小澤蕗奈さん(23):
本当に夢みたいで、これから先もずっとできれば見たい。1回限りの復活だとしても、息子が覚えていてくれたらうれしい
ランドマーク・ジャパン・原野芳弘 代表:
町民をはじめ、見た人から「なんかいいじゃん」「またやろうよ」という声があがり、町の人・町・観光協会も含めいろいろな人がまた「やろう」という雰囲気になってくれることを強く願っている
1通のメールをきっかけに、多くの人の支えによって実現した夜桜☆流れ星。
小澤さんは、いつの日かまた青野川に数多の青い星が浮かぶ日が来ることを信じています。