長射程ミサイル配備の必要性を自治体関係者などに直接説明しました。防衛省は国内初の長射程ミサイルの発射機などが3月末、熊本市の陸上自衛隊健軍駐屯地に配備されるのを前に、3月17日木村知事や大西熊本市長などに装備品を公開し説明を行いました。
「説明を求める声に応えてほしい」
敵基地攻撃も可能となる射程約1000キロの長射程ミサイル『12式地対艦誘導弾能力向上型』は、南西諸島防衛などの要として開発が進められ、国内では初めて健軍駐屯地に配備されます。

敵の射程圏外から艦艇や上陸部隊に打撃を加える『スタンド・オフ防衛能力』を備え、抑止力を高めるのが狙いです。

防衛省九州防衛局は3月9日未明に健軍駐屯地に搬入された長射程ミサイルの発射機や付属する装備品を、17日に木村知事や大西熊本市長ら関係者に公開。装備の役割や配備の理由などについて説明しました。

木村知事は「防衛力を高めるため、既存のミサイルを更新するものであるという説明を受けた。これからも引き続き丁寧な説明を求める声に応えてほしいことを伝えて、了解をいただいた」と話した。
「丁寧な説明を今後もお願いしたい」
また大西熊本市長も「住民の安全を守れるかどうかに関して、知事・市長も責任を負っているので、その点について丁寧な説明をしていただくということ、今後も続けていただきたいということをお願いした」と述べた。

木村知事と大西熊本市長は改めて地域の住民への丁寧な説明を要望しました。17日の説明会は3回に分けて行われ、県議会議員や熊本市議会議員、地元の自治会関係者など約100人が参加しました。

参加した地元の自治会関係者は「住宅密集地にミサイルが配備されることに疑問を感じていた。人口が密集していない場所に配備してもらえれば一番いいと思う」と話す。長射程ミサイルは、健軍駐屯地に拠点を置く西部方面隊第5地対艦ミサイル連隊に、3月31日に配備されます。
健軍駐屯地では賛成派と反対派が対立
一方、健軍駐屯地の正門前では、17日もミサイル配備に反対する市民団体のメンバーらが集会を開き、住民説明会の実施などを求め、「戦争なんかさせない。ミサイルなんか要らない。住民説明会を開け」と抗議の声を上げました。

また、現場には配備に賛成するグループも詰めかけ、反対派に罵声を浴びせるなどしたため、警戒に当たっていた警察官が制止するなど一時騒然となりました。
(テレビ熊本)
