3月19日に開幕する春のセンバツ高校野球。今大会では、大会史上初めて新潟県から一般枠で2校が出場する。北信越大会を制し、春夏通じて初の甲子園出場となるのが、帝京長岡だ。主力の多くを新2年生が占めるチームの特徴を取材した。
帝京長岡 春夏通じ初の甲子園出場「歴史変えたい」
3月上旬、新潟県長岡市の室内練習場で体力トレーニングをメインに行っていた帝京長岡。
鈴木祥大主将は「帝京長岡の歴史を変えようと思って、全員でここまでやってきた。センバツまで残り少なくなってきて、みんなで仕上げていこうという気持ちで今まで練習している」と気持ちを高めていた。
25年秋に行われた北信越大会決勝では日本文理との県勢対決を制し、春夏通じて初の甲子園出場を決めた帝京長岡。
チームの指導にあたる芝草宇宙監督は「今年は新2年生が多いチーム。その中でも上級生とうまく助け合って“チーム力”でここまで頑張ってきている、新2年生が多いので思い切ったことができると思う」と評価する。
期待のエース 体重増量と雪上トレーニングでレベルアップ!
中でも特に期待がかかるのが、エースの工藤壱朗だ。
キレのあるストレートを武器に秋の北信越大会では4試合すべて登板。強豪校撃破の立役者となった。
「大会ではとにかくチームを勝たせることに集中して、相手に先制点を与えないことと、無失点で抑え、チームに流れを持ってきて、どんどん攻撃陣に点数をとってもらうのが目標」と工藤は話す。
そんな工藤がこの冬に意識したというのが体重の増量だ。
食事の量を増やしたほかウェイトトレーニングを重点的に行い、10kgの増量に成功。さらに、雪を使ったトレーニングでレベルアップを図ってきたという。

「雪上ランという雪の上を走るランメニューがある。それは雪のないところではできない。下半身・足腰を鍛えるので監督もすごく意味があると言っている。雪かきや雪を使ったトレーニング、自分たちは雪があるからこそ、すごく強くなれた」
“同級生の活躍”刺激に打撃面強化
その工藤の活躍に刺激を受けているのが同級生の新井一平だ。
「同じ1年生の工藤も良いピッチングをして頑張ってくれているので、後ろから守ってカバーしていきたい」
25年夏の大会で1年生ながらレギュラーとして出場していた新井だが、昨秋は打撃面では思うような結果が残せず、この冬は打撃面を強化してきたという。
「バッティングのところで結果を出すことができなかったので、スイングの数・量を増やしてきた」
名将の血を引く主将「初出場・初優勝にこだわりたい」
新2年生が注目される中、チームをまとめるのが主将の鈴木だ。
実は鈴木…祖父の春祥さんが中越高校の監督として、父の春樹さんが柏崎と新潟県央工業の監督として甲子園に出場しているまさに野球一家。
名将の血を引く主将がここ一番の勝負強さでチームを勝利へ導く。
「初出場・初優勝にこだわって全員でやっていって、優勝して長岡に帰ってきたい」

学校の歴史を塗り替えたナインが甲子園の歴史も塗り替えるべく初の大舞台へと挑む。
