江戸時代から白鷹町に伝わる県の無形文化財「深山和紙」の紙すき作業が最盛期を迎えている。
白鷹町深山地区で、400年以上前から住民の冬仕事として受け継がれてきた「深山和紙」作り。
1600年代の古文書には、江戸に送る上質な紙であったと記されている。
現在は、町でただ1人の職人となった高橋惠さんが伝統の技法で和紙作りを続けている。
楮(こうぞ)の木の皮をはぎ、ソーダ水で煮詰めた原料が使われていて、“桁”と呼ばれる木の枠で楮をすくうと、縦横に振って繊維を均一に整え1枚1枚丁寧に作り上げていく。
和紙人形やアクセサリー・ウエディングドレスと用途はさまざま。
深山和紙は白鷹町内の全ての学校の卒業証書にも使われていて、高橋さんにとって毎年3月は喜びを感じながらの作業になるという。
(深山和紙職人・高橋惠さん)
「私がここに来てから24年。それ以前の職人も卒業証書用の紙を作っていた。町としてかなり古い。みんな私の卒業証書で卒業していると思うとうれしい」
紙すき作業の最盛期は3月いっぱい続く。