今、再び訪れている昭和ブーム。
レトロ喫茶では若者たちが物価高の救世主に?
13日、「イット!」がお邪魔したのは東京・錦糸町にある喫茶店。
昔ながらの雰囲気、たたずまいのお店です。
多くの客でにぎわっていたのは、1966年創業の「喫茶ニット」。
暖色の照明が落ち着いた雰囲気を醸し出す店内には、革張りのソファ席にダイヤル式の公衆電話。
昭和の時代にタイムスリップしたような空間が広がります。
喫茶店の定番、銀皿に盛られたナポリタンに、上にちょこんとバターがのった昔ながらのホットケーキ。
レトロ感が漂います。
しかし、ここ数年である変化が起きているといいます。
10年以上通う常連客は「若い方が増えているなと。こんなに混んでいることはあまりなかった」と話します。
開店から1時間後、店の外では早速、若い方が足を止めディスプレーを見ている光景がありました。
お昼時、ほぼ満席となった店内は多くの若者たちの姿であふれていました。
20代の客からは「インスタ、TikTok、SNSとかで(レトロ喫茶が)よく出てくる。落ち着いた雰囲気がいいかな。普段ない感じ」「雰囲気が好きで。私たちはこういう昔のようなものを経験してきたわけではないけど、なぜか落ち着く」といった声が聞かれました。
そして料理が届くと早速、写真を1枚。
見せてもらうと、より雰囲気がでるという「フィルムモード」で撮影されていました。
一方そのころ、店の外には行列ができていました。
昭和のレトロ感とともに、家族経営のアットホームな雰囲気で若者たちに愛される喫茶店。
91歳のオーナー・小澤民枝さんはこうした若者たちの来店に「若い方?いいんじゃないですか、活気があって。クラシックの店が最近の(若い)方の憧れで来てる」と話します。
では、常連客たちはレトロ喫茶ブームをどう思っているのでしょうか。
70代:
うれしいですよ。お店を応援しているのでいいと思う。
40代:
うれしい。こういう所がやっぱり必要。
70代:
若者たちに来てもらって、そうしないと継続は無理じゃないか。
しかし、このところ喫茶店を取り巻く環境は厳しさを増しています。
帝国データバンクによりますと、2024年度の喫茶店の倒産件数は70件。
2025年度も2月までで55件。
要因の1つが、原材料費や人件費の上昇です。
喫茶ニットでも、コーヒー豆や小麦の価格高騰に頭を悩ませているといいます。
喫茶ニット・兼松雅昭店長:
1袋(200グラムコーヒー)豆で100円~200円上がってるかな。商品の価格は数年変えてないが、変えざるを得ないかな。
そんな中、訪れているレトロ喫茶ブーム。
果たして追い風となるのでしょうか。