アメリカのトランプ大統領は、公の場所に姿を見せていないイランの新しい最高指導者モジタバ師について「おそらく生きていると思う」との見解を示しました。
モジタバ師は12日に初めての声明を発表しましたが、声明は国営放送で読み上げられる形で放送されモジタバ師は姿を表していません。
アメリカメディアは、アメリカとイスラエルの攻撃でモジタバ師が足などを負傷したと伝えていますが、これに関してトランプ大統領は13日放送予定のFOXニュースのインタビューで、モジタバ師は「おそらく生きていると思う。傷ついているだろうが、何らかの形で生きていると思う」と述べました。
また、トランプ大統領は「徹底的にイランをたたきのめしたが、それでもなお残党は残っている」と述べ、攻撃を継続する考えを示しました。
一方、イスラエルのネタニヤフ首相は12日、モジタバ師について「革命防衛隊の操り人形」とやゆした上で「生命保険をかけるつもりはない」と述べ、殺害の対象であると示唆しました。
イランの新たなリーダー、モジタバ師が初声明ということで、アメリカ・イスラエルに徹底抗戦を宣言しているわけですが、この後どうなっていくのか見ていきます。
まずはモジタバ師の初声明の内容ですが、「血の復讐(ふくしゅう)を決して放棄しない」とアメリカやイスラエルに対して徹底抗戦を誓ったうえで、敵へ圧力をかける手段としてホルムズ海峡を封鎖し続ける考えを示しました。
また、周辺国のアメリカ軍拠点に関しても引き続き攻撃し続けるとしています。
青井実キャスター:
柳澤さん、声明は国営放送で読み上げる形で発表され、モジタバ師は姿を現さなかったと。
SPキャスター・柳澤秀夫氏:
公の場に姿を見せているわけでもないし、肉声も伝えられていないのが一番のポイントだと思います。もし生きていたとして、もしそれがはっきりすれば、逆にイスラエルの標的になりかねない。神秘性を持たせておいたほうがインパクトがあるという手法を使っているんじゃないかと思います。
青井実キャスター:
いずれにしても徹底抗戦の構えは示しているということですね。モジタバ師の声明後に原油価格は再び上昇という形になりました。イランは実際に湾岸諸国の石油関連施設の攻撃も拡大している状況です。原油価格の影響は長引きそうですね。
SPキャスター・柳澤秀夫氏:
しばらく続くと思いますね。イランにしてみると、ホルムズ海峡を事実上封鎖することで国際経済を人質に取った形になっているんです。でも一方で、イランは外務省からの声明ですが、イラン国軍と海軍と緊密に連絡を取れば通行可能ですという言い方をしている。つまりこれは、イラン側が敵とみなさない、イランと敵対しなければ通しますよと。そこを通してつまり、アメリカとの分断を図ろうという思惑が透けて見えます。
遠藤玲子キャスター:
現に国内のガソリン価格が上がっていますが、こうした中、高市首相はガソリン価格について、全国平均で170円程度に抑制すると表明しています。ただ財源については燃料価格激変緩和対策の基金2800億円が残っているので今年度は十分に対応が可能だ。そして追加の予算措置は考えていないと表明しています。
青井実キャスター:
今年度は基金で賄えると。ただ、長期化したらどうなるのかということで、日本政府はどう対応していくべきでしょうか。
SPキャスター・柳澤秀夫氏:
まもなく日米首脳会談がありますよね。その場で日本として言わなければいけないことはしっかりとトランプ大統領に伝える。できること、できないことを明確に言うのがポイントだと思うんですよ。イタリアのメローニ首相はトランプ大統領と非常に緊密な関係だといわれていますが、今回アメリカ・イスラエルの行為は明確に国際法に違反している行為で、アメリカの攻撃には加担しないと言っているんですね。そういった姿勢をとることで、「トランプ大統領あんたが今回の戦争勝ったんだから、そろそろやめなさい」と国際的な圧力をかけていくという手法もあっていいような気もしますね。
青井実キャスター:
いずれにしても輸入に日本は頼っているわけで、ガソリンだけではなく石油関連製品も含めて再び物価高が続くわけですよね。
SPキャスター・柳澤秀夫氏:
ガソリン以外に天然ガス、LNGが。これを備蓄も日本の場合限られていますから。とにかく今の事態を収束するための道筋がどこにあるのかを第一に考えないと、ガソリン価格の問題もクリアにならないと思います。
重要な局面を迎える中で迫る日米首脳会談は19日です。