店頭価格が大幅に値上がりしたガソリン価格ですが、なぜこれほど大きな値上がりになったのでしょうか。
そして、今後の見通しは。県石油商業組合に聞きました。
県内のガソリンステーションを運営する377社が加盟する県石油商業組合です。
県石油商業組合・高田英司専務理事
「きのうの発表で26円/L卸値を上げているので、それにあわせて消費税を加えると約29円。我々の経営も継続しながら安定供給するのが義務なのでやむを得ない」
アメリカとイスラエルがイランを攻撃したことで事実上閉鎖されたホルムズ海峡。
日本は原油の9割以上を中東に依存していて、ほとんどがホルムズ海峡を経て日本に入ってきます。
高田英司専務理事
「中東で積んでから(日本に着くまで)1カ月かかるが価格転嫁の仕方は向こうのFOB(船に積み込まれた時の価格)で決まるのが基本的な元値のシステムになっている。『今ある在庫があるじゃないか』というがFOBに対して価格を連動させるのが今の動き」
そんな中、高市総理は11日夜、石油備蓄の1カ月半の消費量に相当する分を日本単独で放出すると表明しました。
さらに3月19日にはレギュラーガソリンの全国平均価格を170円ほどに抑える補助金を開始するとしています。
こうした動きを受けて高田専務理事はガソリン価格について、現在の価格がこれから3週間ほど続き、その後、徐々に下がるのではと推測しています。
高田英司専務理事
「19日から元売りが販売業界に売る価格を連動させようという措置。きょうから高く仕切ったガソリンが入っている。入れ替わるには2週間近くかかる。遠いところは1カ月とかかかる場合もある。徐々に価格は落ち着いていくことになる」
遠い中東の情勢が日本に影響を及ぼす中、先行きが不透明な状況は続きます。
ここで改めて県内のレギュラーガソリンの平均価格の推移を見ていきたいと思います。
政府による補助金の縮小などもあり、2025年4月、196.2円まで上がっていたガソリン価格ですが、その後、補助金の再開や暫定税率の廃止を経て、2026年に入ってからは160円台で落ち着いていました。
しかし、お伝えしたとおり、12日、店頭価格が大きく値上がりしたことで、来週発表される平均価格は30円程度の値上がりが予想され、2025年に最も高かった196.2円を超える可能性もあります。
さらにこの時はまだガソリンに1リットルあたり25.1円の暫定税率がかかっていたことを踏まえると、実態としては当時を大きく上回る高値の水準になっていると言えそうです。
高田専務理事は「この価格が3週程度続き、その後、減少に転じる」と予想していますが、しばらくは家計に厳しい時期が続きそうです。