埼玉県立小児医療センターが11日に明らかにした重大な事態。

10歳未満を含む患者3人が白血病治療のあとに容体が急変。
10代の男性患者1人が死亡したのです。

3人から検出されたのは「ビンクリスチン」という劇薬でした。

医療センターによると、発端は2025年1月から10月にかけて白血病の患者3人に対し行った、抗がん剤の髄腔内注射でした。

この注射後、3人は太ももの痛みなどの神経症状を発症。
2026年2月に10代の男性が死亡し、10歳未満と別の10代の男性患者も意識不明の重体だということです。

医療センターが2025年11月に設置した調査対策委員会では、注射の手順などに問題は認められなかったとしますが…。

埼玉県立小児医療センター・岡明病院長:
患者から採取した髄液の検査を分析機関へ依頼したところ、本来、抗がん剤髄腔内注射では使用されるはずのない別の薬液が検出された。

調査対策委員会・中澤温子委員長:
「ビンクリスチン」という名称で…。

3人から検出されたのは、白血病治療などに使われる劇薬「ビンクリスチン」でした。

静脈注射で使用されるものの、神経障害を起こしやすいため髄腔内注射は禁止されていて、本来は使用されていないはずのものです。

「イット!」が取材した別の病院では、「ビンクリスチン」をそもそも保管しないようにしているといいます。

板橋中央総合病院 薬剤師・糸井彩乃さん:
抗がん剤ということもありますので、安全面からも、投与する患者が決まったら、その方に対して購入するという形。

また、使用時も厳重にチェックしていくといいます。

板橋中央総合病院 薬剤師・糸井彩乃さん:
薬剤師の方でオーダーに基づいて、薬品の調製・準備をします。看護師とダブルチェックをして患者さんに投与する。色々な職種が投与するまでに関わることによって、安全を担保しているっていう形で進めている。

12日、医療センターを訪れていた人たちからは、「うちの娘も点滴で治療しているので、間違いがあったら怖いなと思った」「(子供が)入院していた時の看護師さんや先生の方とかはダブルチェックとかちゃんとしていただいた。私にも名前とか薬の確認とかをしていたので全く不安はなかったし、これから入院すると思うが、そのときも安心して任せられるかな」などの声が聞かれました。