島根県の奥出雲地方で盛んに行われてきた「たたら製鉄」を体験するイベントが3月6日に都内の大学で開かれました。
東京の日本女子大学で開かれた「たたら」による鉄づくりの体験会。
大学の内外から約150人が参加し、日本古来の製鉄法を体感しました。
これは、建物の構造材への理解を深めてもらおうと建築を学ぶ研究室の授業の一環で行なわれたもので、操業を取り仕切るのは研究室の学生約10人です。
使用される砂鉄の一部は、教授が米子市の協力のもとたたら製鉄とつながりの深い弓ヶ浜半島の海岸で採取したもので、学生たちはこれまでの授業の中でたたら製鉄が山陰地方、特に島根県の奥出雲地方で盛んに行われてきたという歴史などを学んできました。
授業の集大成となるこの日は、学生が中心となりたたら製鉄を簡易的に再現した炉を設営し、炉の中の温度管理をしたほか、炭と砂鉄の投入タイミングや「ふいご」と呼ばれる装置で風を送る量などを参加者に指示しました。
作業は夕方まで続き、鉄の塊「ケラ」の取り出しまで自らの手で体験しました。
日本女子大学 建築構造デザイン研究室・齋藤凛さん:
建物を一つ作るうえでも、全部の部材に歴史があって、少しずつ強度や種類の違いがあるということを常に考えながら材料を見ていきたいと思う。
弓ヶ浜半島の砂鉄からできたケラは学生たちが成分の分析をしたあと、米子市に送られるということです。