激戦となった石川県知事選挙を見事制し、初当選を果たした山野之義氏。4年前の雪辱を果たした現在の心境、そして、これからの県政をどのように率いていくのか。能登の復興から議会運営、金沢市との連携、そして未来への意気込みまで、じっくりとお話を伺いました。

―激戦を制し、4年前のリベンジを果たしました。今のお気持ちはいかがですか。
山野氏:
ほっとしているということと、感謝の気持ちでいっぱいです。

―感謝というのは、どういった方々に対してでしょうか。
山野氏:
まず、一番汗を流してくれた多くのボランティアの方たちへの感謝の気持ち。そして、支えてくれた支援者の皆さんへの感謝の気持ちです。

―昨年10月に出馬を表明されてから、ここまでの戦いを振り返っていかがでしたか。
山野氏:
陳腐な表現ですけども、あっという間だったと思います。

―激戦を終えて、今食べたいものや、やりたいことはありますか。
山野氏:
今はとにかく、そんなことを考える余裕はまったくなくて。少しゆっくりしたいなという思いはありますが、多分そんな暇もないと思います。

―昨日も深夜に勝負が決まり、寝る間もなかったのではないでしょうか。
山野氏:
そうですね。当選確実が出た後、ありがたいことに色々な方たちがお祝いに来てくれたり、言葉をかけてくれたりして、結局、事務所にいたのは午前3時ちょっと前まででした。家に帰ってお風呂に入って、また早朝から出かけなくてはいけなかったので、布団に入ったのは1時間ぐらいですかね。

―今回の選挙戦では、ご家族総出で戦う姿も印象的でした。
山野氏:
ちなみに、私は毎回そうです。市会議員のときからずーっとそうでした。ただ、子どもたちが成人してきたので、より目立つ形になったのだと思います。

―ご家族で選挙戦に臨むことへの思いをお聞かせください。
山野氏:
本人が一生懸命やるのは当たり前です。その上で、家族がきちんと心を一つにして頑張って初めて、人様に「お願いします」と言えるものだと私は思っています。これは私の家族観であって、押し付けるつもりはありませんが、ずっとその考え方でやってきました。

―自治体別の得票数を見ると、前回制した金沢市に加え、今回は白山市、野々市市で相手候補を上回りました。一方で、被災地である能登ではすべての地域で相手候補がトップでした。この結果をどう受け止めていますか。
山野氏:
過程に色々なことがあったにしても、有権者のご判断だと思っています。真摯に受け止めます。

―能登の有権者からは、農業の立て直しや人口流出対策など、復興に向けた具体的な要望が上がっています。どのように能登の復旧・復興を進めていきますか。
山野氏:
これは選挙中も申し上げてきましたが、すでに国、県、市や町で協力し合って復興計画を立てています。これを踏襲するのが大前提です。加えて、すでに議会で可決された案件がいくつもありますので、その速やかな執行を行っていきます。

―計画の実行にあたって、特に重視することは何でしょうか。
山野氏:
復興計画を具現化していくにあたって、知事自ら、あるいは職員自ら現場に足を運び、現場の声を聞きながら、その計画をより具体的にしていくことに尽きると思っています。

―政策として訴えてこられた「奥能登・南加賀の知事室」の設置は、どのように進めていきますか。
山野氏:
私は金沢市長時代、徹底的に現場に出て、現場の方たちと意見交換をしながら政策を作ってきました。知事になってもまったく同じやり方でやっていきたい。ただ、奥能登や南加賀は物理的に離れていますので、腰を落ち着けて意見交換をする場が必要です。そのエリアに2泊なり3泊なりして、市長、町長、議会、そして市民の皆さんと意見交換をしながら政策を固めていくことをやっていきたいです。

―どれくらいの頻度をイメージされていますか。
山野氏:
先行している県の事例を参考にしながら研究を進めますが、今の頭の中では、3カ月から4カ月に1回はそうしたことをやっていく必要があるだろうと思っています。

―いわゆる「オール与党」体制の相手候補に対し、組織がない中での戦いでした。今後の議会運営はどのようにお考えですか。
山野氏:
私が初めて金沢市長になったときも、まさにそうでした。しかし、私自身15年間議員を務め、11年間市長として議会運営を行ってきた経験からよく分かっているのは、議員の皆さん方は選挙で選ばれた公の立場だということです。

―どのように理解を求めていくのでしょうか。
山野氏:
どんな議員さんでも、必ずハートのど真ん中に「公」というものが大きくあります。もちろん感情的なものがあるのは当然ですが、間違いなくど真ん中に「公」という概念があります。ですから、議案を提案し説明していくときには、その「公」の部分に、センターピンとして丁寧に説明を重ねていくことで、ご理解をいただけると思っています。

―金沢市長選では、現職の村山卓さんが再選を果たしました。村山市長は相手候補との連携を強化してきましたが、今後の県と金沢市の連携についてはどうお考えですか。
山野氏:
私と村山市長との関係は、私が市長のときに、村山市長が2年間、副市長として支えてくれた関係です。特にそのうちの1年はコロナ禍という非常時でした。国とのパイプ役としても献身的に取り組んでくれましたし、人間関係はばっちりあります。プライベートな話ですが、大学の同窓ということもあります。そうしたことも含めて、信頼関係はしっかりと構築できていますので、県と市の連携もスムーズにできると思っています。

―最後に、これからの4年間に向けての意気込みをフリップに書いていただきました。
山野氏:
はい、「挑む」です。

―この言葉には、どんな思いを込めましたか。
山野氏:
新しいことに取り組んでいきますので、新しいことに「挑んでいく」という思いを込めました。それと同時に、そのことを通して、県の職員や県民の皆さんのご理解をいただけるよう、こちらもきちんと取り組んでいくという思いです。

石川テレビ
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