例年3月中旬に迎える引っ越しシーズンのピークが今年は前倒しで2月から始まっています。
背景にあるのは物価高です。
引っ越し業界の現状を取材しました。

(オカファーエニス豪アナウンサー)
「こちらは布団でしょうか。2トントラックに荷物が積み込まれていきます。引っ越し作業が進んでいます」

2月25日、取材したのは宮崎市に住む60代の男性。
持ち家を売却し都城市に引っ越すということです。

(依頼主は)
「地元が都城。家内もそう。向こうへ帰るという話で去年から進めていた」
「3月になると引っ越しシーズンで取れないから早めの方が良いと思って2月にした」

引っ越しを担当した宮崎市の太田運送によりますと、これまで引っ越しのピークは3月中旬から4月上旬でしたが、最近はピークを外し前倒しでの引っ越しが増えているということです。

その大きな理由は料金の値上がりです。
引っ越し費用の見積もり比較サービスなどを提供する「引越し侍」によると、家族、単身ともに繁忙期の引っ越し費用は年々上がっています。今年はさらに値上がりする見込みで5年前と比べると単身で約4万円、家族では8万円ほど値上がりする予想です。

太田運送によると、この男性のケースも繁忙期に引っ越した場合は、約1.5倍高くなるということです。

(依頼主は)
「やっぱり引っ越すたびに金がかかる」

太田社長は引っ越し料金値上がりの背景には、2つの要因があるといいます。
1つは、資材や燃料費などの高騰です。

(太田運送 太田直久社長)
「引っ越し用のダンボール、粘着テープ、エアキャップ、巻きダンボール、養生用品などこのあたりも燃料・資材高騰によって値段がグッと上がっている」
「10年前から5割以上上がっている」

例えば引っ越し用のダンボール、5年前と比べると1.2倍値上がり。
業者側もこうした使い捨ての資材はなるべく使わないよう、対策を講じています。

(太田運送 太田直久社長)
「これがレンタル品なのでお客様の負担がなくなる」
「(使いまわしができる)レンタル資材を扱い、私たちも購入しなくていいし、お客様も買わなくていい。お互いが(費用を)抑えられるように努力をしている」

2つ目は人件費、物流の2024年問題の影響で引っ越し費用にも価格転嫁される状況が生まれています。

(太田運送 太田直久社長)
「残業、拘束時間のオーバーになってしまうので無理して走らせることができなくなった」
「1日にこなせる件数がぐっと下がっている」

では、引っ越し費用が高騰する中、私たちはどう対応すればいいのでしょうか?

太田社長は引っ越しの候補日を多めに設定し、複数の業者に見積もりを依頼することが大切だと話します。

(太田運送 太田直久社長)
「その日じゃないとだめという所は大体どこも多い日だと思う。そうなってくると頭から高く言われるかもしれない。候補日を1週間ぐらい余裕をあけてやられた方が」
「必ず2件から3件は見比べてほしい。場合によっては何万円も開きが出てくる」

大学入学や転勤などで避けては通れない引っ越し。
コストを抑えるためには業者の選択や日程の設定など、事前の準備も必要となりそうです。

全日本トラック協会によると4月中旬ころまではまだ引っ越しの混雑が予想されています。
太田社長によると私たち消費者が費用を抑えるためには、複数業者を比較する相見積もり、日程に余裕を持たせることに加えて、家電や家具など大きなものだけ引っ越し業者に依頼し、運べるものは自家用車などで運ぶのも有効だと話していました。

テレビ宮崎
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