いわゆる「大阪都構想」への3度目の挑戦は早くも足踏みです。大阪市の横山市長は都構想について議論する協議会の設置議案の提出を見送りました。
きょう=6日開かれた大阪市議会。ここで、大阪市の横山市長が「提出しなかった」議案があります。
それは「法定協議会」の設置議案。
横山市長と大阪府の吉村知事は大阪ダブル選挙で「いわゆる都構想の再挑戦への民意を得た」として、市議会にはきょう=6日、府議会には今月中にも、制度設計を協議する法定協議会の設置議案を提出する方針でした。
■松井元代表が市議団に理解示したか
しかし、身内である維新の大阪市議団が「都構想には賛成だが市民への説明が不十分」などと慎重な姿勢を表明。
さらに市議団の幹部などは4日夜、維新創設者の松井一郎元代表と市内の飲食店で会食。
「来月からタウンミーティングで市民と意見交換をしてからでないと法定協議会について検討できない」という市議団の考えに、松井元代表が理解を示したとみられ、横山市長がきょうの提出を見送る事態となったのです。
■維新市議「市長とは長らく同じ釜の飯を食って酒を酌み交わした中」
【大阪市・横山英幸市長】「大変厳しいお声や色んなご意見やご議論もあろうかと思います。
これらを受け止めた上で先の出直し選でお約束した公約を着実に前に進めていきたいと思っております」
改めて都構想実現への理解を求める横山市長に対し、維新・大阪市議団の竹下幹事長はこう呼びかけました。
【大阪維新の会大阪市議団・竹下隆幹事長】「(市長とはこれまで)長らく同じ釜の飯を食って、同じ酒を酌み交わし、いろんな議論をさせていただきました。
市民のための大阪にとって何が良いか議論しながら、これからも大阪を一緒に前に進めていこうと思います」
一緒に前に進めるとの姿勢を強調しました。
■維新市議団 市民との対話が先
【大阪維新の会大阪市議団・竹下隆幹事長】「やっぱりお互い歩み寄らなくては話にもならないと思うので。
知事・市長は『設計図作らせてください』との公約を(ダブル選挙で)掲げましたので、それを守らせないわけにはいかない」
しかし、あくまでも市民への説明が先との姿勢を崩しませんでした。
【大阪維新の会・大阪市議団竹下隆幹事長】「タウンミーティングにおいて市民との対話を通しての受け止めた方で、われわれ議員団内をまとめていきたい」
■吉村知事「維新は大阪都構想を実現しようと思ってる集団」
今後、市議団との溝は埋まるのか。
横山市長は、今月中の提出もあきらめない方針を示しました。
【大阪市・横山英幸市長】「その選択肢(きょう=6日の議案提出)がとれなければ、次の選択肢と考えていく性格なので。『あーこんちくしょう!』みたいなのは別にないですね。粛々と次の機会と捉えています」
また、大阪府の吉村知事も、府議会で今月中に設置議案を提出する方針を変えるつもりはないようです。
【大阪府・吉村洋文知事】「大阪都構想を実現しようと思ってる集団だし、そこは市議団もそう言ってる。われわれ仲間なので。
進め方のところで意見が合致していないので。そこは丁寧に進めていけたら」
”都構想”実現をめざす吉村知事と横山市長ですが、有権者はおろか、党内すらまとめられない状況が続いています。
■元テレ朝アナ・西脇弁護士「市議団の考えに理がある」「じっくりやることが大事」
維新の大阪市議団が「都構想を目指す考えに変わりはないが、来年の統一地方選挙で民意に諮ってから挑戦すべきだ」と主張していることに対し、元テレビ朝日アナウンサー・法務部長で弁護士の西脇亨輔さんは「理にかなっている」と評価します。
また西脇さんは、吉村知事が目指す来年4月までに住民投票についても「そこまで急ぐ必要が本当にあるのか。副首都法案を巡る議論でも都構想が成立しなくても副首都にできるという方向性になっている。大阪市がなくなることのデメリットがあるとすれば、もっと丁寧に住民に説明したうえで、じっくりとやっていくことが大事」と指摘しました。
(関西テレビ「newsランナー」2026年3月6日放送)