熊本県は、一部の県営住宅でペットの飼育を可能にする取り組みを今月から試験的に始めました。

都道府県営住宅としては全国でも珍しいこの取り組み。
熊本県や地元自治会に、それぞれの狙いを聞きました。

今月2日からペットの飼育が可能になったのは、熊本市西区島崎にある県営小山田団地です。

全19棟202戸のうち3棟24戸が対象で、県によりますと、ペットの飼育が可能な都道府県営住宅は全国的に珍しいということです。

県営住宅など、いわゆる公営住宅では、動物アレルギーの人への配慮や、鳴き声や臭いなど近隣トラブルになる恐れがあることから、原則ペットの飼育が禁止されています。
【小山田団地 自治会長 惠濃 政明さん】
「このままいくと全戸202戸あるが(入居が)100戸を切るぞ、と。100戸切ったら大変なことになると。思いついたのが『ペット共生住宅』。入居者促進の一環になればいい」

小山田団地の昨年度末の入居率は61.9パーセント。

県内の県営団地の平均入居率である78.9パーセントを大きく下回っています。

入居率が低いと共益費が十分に集まらず、惠濃さんは「共用部分の電気代や水道代の支払いだけで精いっぱい」だと話します。

節約のため、昔は業者に頼んでいた団地内の草刈りも今は自治会で行っていますが、
大規模な団地のため、行き届かないのが現状です。

【小山田団地 自治会長 惠濃 政明さん】
「元々(ペット飼育は)禁止事項になっているので、〈ただ(県に)言ったのではどうにもならない〉と思い、まず団地内でアンケートを取り、(賛成が)80パーセントに近い数字で早くやらねばと要望書を出した」

【木村知事】
「自治会からの要望を受け、ルールや説明を重ねてきた。熊本県の県営住宅で初めての取り組みだが、命を大切にし優しさあふれる人と動物が共生する熊本の実現へ一歩、踏み出した」

熊本県では、県営小山田団地で入居者に『動物アレルギーがある人がいない』ことや、『今後、動物を飼いたい人がいる』ことを確認。

このうち、全員の合意が取れた3棟24戸を対象に選んだということです。

【熊本県住宅課 久保園 一誠審議員】
「(試行の)検証することが大事で、検証の結果、対策でクリアできれば、今後、普通の住宅に近い県営住宅をもっと広げたい」

【小山田団地 自治会長 惠濃 政明さん】
「苦情やトラブルなどいっぱい出ると思う。課題として、みんなで力を合わせるしかない。熊本の県営団地で初めての試みだから、他の所にも影響する可能性があるので、みんなで一緒に考えている」

【入居申し込み】
熊本県営住宅管理センター(電話096-213-2711)
※入居は先着順

テレビ熊本
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