宮城県岩沼市の海岸で、保育士の女性を殺害した罪などに問われている男の裁判で、男は「手に隠し持ったナイフで女性を刺した」と述べました。また、男は、ナイフは「女性の自宅から持ち出した」と話しました。
殺人や死体遺棄などの罪に問われているのは、岩沼市の無職、佐藤蓮真被告(22)です。
佐藤被告は去年4月、岩沼市内の海岸の防潮堤の上で、仙台市太白区に住む保育士、行仕由佳さん(当時35歳)の胸などを、ペティナイフで複数回刺して殺害し、遺体を波消しブロックの隙間に遺棄した罪などに問われています。
3月4日の初公判で、佐藤被告は殺人と死体遺棄の起訴内容を認めました。
また、2人の間には妊娠をめぐるトラブルがあった可能性も明らかになりました。
3月5日の被告人質問で、佐藤被告は、凶器のペティナイフは行仕さんの自宅にあったもので、事件の数日前、妊娠中絶をめぐり行仕さんと口論となった際に、佐藤被告が持ち出したと話しました。
そして事件当日、佐藤被告は、2人で話し合うために現場に行ったと話しました。
そのうえで佐藤被告は、行仕さんから、結婚や育児を認めなければ、「『キックボクシングのプロとしての活動を辞めさせる』などと言動を受けたため、犯行を決意した」と主張しました。
また、佐藤被告は、凶器のペティナイフについては、手に隠し持っていたと話しました。
一方で佐藤被告は、遺族に対しては「被害者の命を奪った私に自分の命を惜しむ権利はありませんが、一生をかけて償わせていただきたい」と話しました。