民間ロケット「カイロス3号」の打ち上げに福岡県久留米市の町工場が関わっていました。
宇宙を目指した小さな装置。
社員たちが見守った挑戦の行方は。
5日朝、和歌山県串本町には民間ロケット「カイロス3号機」の打ち上げを見届けようと多くの人が集まっていました。
遠く離れた久留米市の会社でも、社員が集まり打ち上げの瞬間を待っていました。
久留米市のオガワ機工。
普段はベルトコンベヤーなどの機械を製造する企業ですが、今回の宇宙への挑戦に深く関わっています。
中心となったのは副社長の伊藤慎二さん。
九州大学発の宇宙ベンチャー「QPS研究所」の衛星開発に携わり、この工場で衛星の開発や組み立てを行ってきました。
その経験を生かし新たに開発したのが小さな箱型の物体で、これを「カイロス3号」に搭載し宇宙へ送り出す計画です。
◆オガワ機工 伊藤慎二 副社長
「自分たちが思うもの自分たちが主役というか、自分たちが描いたものを作れることのわくわく、それで突っ走ったみたいな感じ」
この小さな箱の中にはカメラやGPSアンテナ、温度センサー、姿勢を検出する装置などが組み込まれています。
久留米の町工場の仲間たちとともに、わずか4カ月ほどで作り上げました。
箱は衛星に“相乗り”する形で取り付けられ宇宙へ向かう予定でした。
そして迎えた打ち上げの瞬間。
ロケットは打ち上がりましたがその後、飛行が中断され計画は失敗に終わりました。
◆オガワ機工 河野宣央さん
「続けていって成功するまでは失敗というより、その道の半ばと思うのでいつか必ず実現するかなと思う」
伊藤さんは今回の挑戦が次につながる一歩になると話します。
◆オガワ機工 伊藤慎二 副社長
「こういうのを1回作ったことで、自分たちが主体となって作ることで、いろんなことが見えてきたとは思いますね。久留米に宇宙産業を根付かせることが私の人生の夢の1つになってるので、そのためにできることならいろいろなんでもやりたいと思っています」