2026年5月に行われる新潟県知事選挙。現職の花角英世知事が3選に向けて出馬の意向を示した一方で、ほかに出馬を表明している人は出ていない。今回の知事選の争点とは…県議会では、柏崎刈羽原発の再稼働を容認した花角知事の判断も争点の一つに上がっている。
3選出馬表明の花角知事「知事選は原発再稼働判断も問われる」
新潟県議会の一般質問。花角知事が3選出馬を表明している知事選について質疑が行われた。
県政野党の未来にいがた・小林誠県議は「次回の県知事選において、争点をそらすことなく、自らの再稼働判断について県民に直接信を問う考えがあるのか」と問う場面があった。
花角知事は、柏崎刈羽原発の再稼働を容認した自身の判断をめぐり「長年の県政課題であり、時間をかけて丁寧なプロセスを踏み、取り組んできた」とした上で「原発再稼働判断も含めて、私がこれまで取り組んできた県政運営全般について、県民の皆様から評価していただけるか問われるものと思っている」と返した。
米山隆一氏 “野党候補”擁立の必要性訴えるも…現状は?
この知事選をめぐり、前知事で2月の衆院選で落選した米山隆一氏は「立てられるかどうかの問題だと思う。率直に言って。世の中の空気というものもあるので、到底勝負にならないのであれば立てようがない。立てられる状況なら立てるべきだと思う」と野党として候補を擁立する必要性を訴えていた。
衆院選の直前まで、立憲民主党県連としても原発再稼働容認をめぐる花角知事の姿勢を問題視し、候補擁立の方針を確認していたものの、立憲民主党が公明党と組み、新党で戦った衆院選で大敗。
知事選の対応も変化を余儀なくされているのが現状だ。
中道の西村智奈美衆院議員は「こうなってしまうと、候補者擁立の動きは大きく変わったと思う。なので今は変わったというところまでしか言えない」と話していた。
出馬に意欲 “県政転換”訴える米山氏「積極財政に浮かれている」
知事選といえば、2016年には原発再稼働問題を争点化し、共闘体制を構築した野党側が勝利。このときに知事となったのが、今回の衆院選に敗れた米山隆一氏だった。
投開票日に自らの落選を確認した直後、知事選については「あらゆる可能性を検討する」と話していた米山氏。
約1週間後には、「可能ならば、その意思はあるが、それは本当に分からない」と出馬への思いをにじませた上で県政の転換の必要性を訴えた。
「花角さんは良いところもあるが、僕は縮小社会に正面から向き合っているようには見えない。やっぱり自民党大勝の影響もあって、率直に言って積極財政に浮かれている」
原発再稼働の容認判断めぐり「プロセスは明確に正しくない」
さらに、花角知事が今回の知事選で問われることになると話す原発再稼働容認の判断、そしてそこに至るプロセスについては「あのプロセスは明確に正しくないし、同時にそれが避難計画というものの実効性にも影響を及ぼしていると思う。それこそ3つの検証は再開させて、避難計画の実効性をもう少しきちんと示しましょう」と原発問題がいくつかある争点の一つになるとの認識を示した。
果たして野党側は知事選に候補を擁立できるのか…知事選の告示までは残り2カ月あまりだ。
