11年前に千葉県内の神社にある国の重要文化財などに油のような液体をかけた疑いで、アメリカ在住の男の身柄が現地当局から日本側に引き渡され、日本時間4日逮捕された。男は医師として働く一方で、宗教家としても活動していて「神社は悪霊の巣窟」などといった発言をしていた。男は「異議はありません」と容疑を認め、警察は他の神社への被害との関連も調べを進めている。

神社に“油”かける 医師の男を逮捕

アメリカ・ニューヨークの空港に現れた男。

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11年前、千葉県の神社の門などに液体をかけ損壊した疑いで逮捕された金山昌秀容疑者(63)です。医師として働く一方で、宗教家としても活動していた。

金山昌秀容疑者(YouTubeより):
「私が十字架にかかって死んだ目的は、あなた方を神の子とするために死にました。イエス様は語っておられます」

事件が起きたのは2015年3月、現場は千葉県の香取神宮。
国の重要文化財「楼門」など十数カ所に油のような液体がまかれたのだ。

建造物損壊の疑いで捜査していた警察は、防犯カメラ映像などから金山容疑者の犯行と特定し逮捕状を取得。しかし、金山容疑者が事件後アメリカに渡っていたため、現地当局に身柄の引き渡しを求めていた。

「神社は悪霊の巣窟」宗教家としても活動

事件前、金山容疑者は自身が立ち上げた宗教団体で信者に対し、「目で見たらただのしめ縄ですけど、霊の目が開かれると、しめ縄の上に悪霊がコウモリのごとくぶら下がっていて、人が通りかかるのを待っている。だから神社参拝してはいけません。清い場所ではありません。神社は悪霊の巣窟です。そのときに油をふりそそぎ、主イエス・キリストの名によって清めました」といった発言をしていた。

金山容疑者は現地の裁判所に身柄引き渡しの阻止を求めていたが、これが棄却されたため、日本への移送が決定した。

金山昌秀容疑者は3日、アメリカ・ニューヨークのJFK国際空港で記者から「メディアに言いたいことは?」と声をかけられると、「大丈夫です」とだけ答え、「容疑を認められますか?」との問いかけには無言を貫いた。

警察は、香取神宮にある国の登録有形文化財の拝殿など3カ所に油のような液体をかけた疑いで、4日未明、金山容疑者を逮捕。

調べに対し、金山容疑者は「異議はありません」と容疑を認めているという。

当時、同様の被害は香取神宮を含めた16都府県、48カ所で確認された。

警察は、千葉県の成田山新勝寺の被害にも金山容疑者が関わっているとみて調べを進める方針だ。
(「イット!」3月4日放送より)

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