富士山周辺で外国人旅行客によるレンタカー事故が急増し、4年前の20倍以上になっている。
現場を取材すると、そうした旅行客が事故を起こしやすい場所の特徴も明らかになってきた。
富士山周辺で急増…外国人観光客のレンタカー事故
富士山周辺で外国人旅行客によるレンタカー事故が急増している。

人気観光地・富士山の周辺では交通事故が相次いでおり、2025年6月には富士山のふもとと5合目を結ぶ富士スバルラインで、観光バスと乗用車が衝突し6人が負傷した。
さらにここ数年、富士山周辺で急増しているのが、外国人観光客のレンタカーによる事故だ。

山梨県警によると、富士山周辺で発生した外国人観光客のレンタカーによる交通事故は、インバウンドの増加とともに4年前の20倍以上に増加。2025年は975件に上り、このうち5件は人身事故だった。
さらに2026年も増加傾向が続いており、5月末までに566件を記録。前年を上回るペースで推移している。
日本での運転に不慣れな外国人観光客からは、交通ルールの違いに戸惑う声も聞かれる。
スペインから訪れた観光客は「ここに来る途中で警察に止められたんです。私たちが右車線を走っていたから。スペインは右車線ですが、日本は左車線で私たちにとっては逆ですよ!」と話した。

富士山周辺にある河口湖近くのレンタカー店では、コロナ禍明け以降、外国人利用者が約5倍に増加。外国語のパンフレットを用意し、出発前の外国人観光客に日本特有の交通ルールについて説明している。
中でも注意を促しているのが…。

Jネットレンタカー 山梨エリアマネージャー・星野昌美さん:
止まれのマークが分からない外国のお客さまが多いので、日本語だけの表示になっているSTOPの標識は十分に説明させていただいて、止まって3秒たってから出発してくださいという案内をしている。
店には16日も台湾から来たという家族の姿があった。
車を借りて山中湖に向かうという。

台湾から来た観光客:
道路が狭いので気をつけないといけません。ここに来る前にウェブサイトで交通標識を覚えましたよ。
台湾から訪れた家族も、「来日前に交通標識を勉強した」と話していたが、実際の運転では交差点で進路に迷う場面も見られた。戸惑いながらも、10分ほどの運転で最初の目的地に到着した。
事故が集中する“狭い道”と山梨県警の対策
では、外国人観光客による事故はどのような場所で発生しやすいのか。

Jネットレンタカー 山梨エリアマネージャー・星野昌美さん:
日本特有の道路が狭いというところがあると思う。

山梨県警が公開している外国人観光客の事故発生マップを見ると、事故多発エリアが集中していることが分かる。

実際に取材班が訪れると、車同士のすれ違いが難しいほど道幅が狭い場所もあった。周辺には宿泊施設が多く、外国人観光客のレンタカー利用も集中しているとみられる。

近隣住民からは「たまにガリガリって音が聞こえます。向こう側に宿泊施設があるので、そこから出入りするようなレンタカーの人が多い」との声も上がった。

山梨県警は事故発生マップを活用し、事故が起きやすい地域の周知を進めるなど、外国人観光客に対して注意を呼びかけている。
(「イット!」7月16日放送より)

