衆院選の“当選祝い”として自民党衆院議員にカタログギフトを贈ったことを認めた高市早苗首相。「法令上、問題ない」と言い切り、幕引きを急ぐが、今後、“高市一強”の国会にはどのような影響を与えるのか。

永田町取材で定評あるジャーナリストの鈴木哲夫氏が今回の問題を解説した。(2026年2月26日放送「報道ワイド 記者のチカラ」より)
石破前首相の“商品券”との違いは?
福岡選出のある自民党衆院議員は、今回のカタログギフトについて「議員同士に限らず、当選祝いの物品をもらうことはあるので違和感なく受け取った」「先輩議員にお酒をおごられたような感覚なので、わざわざ返品するようなことはしない」という反応を示した。

▼鈴木哲夫氏「(石破茂前首相の『商品券問題』と比較しながら考えると)金額とか人数は違いますが、今回の問題は“原資”のところなんですね。法律的にどうなのかっていう。高市総理は「法的な問題はない」と答弁していましたが、石破さんは私費だったんですね。で、高市総理の場合は政党の支部からであって、政治家個人で寄付とかするのはいけないけれど、政党がやるのはOK。だから問題ないとは、言っているんだけど、カタログギフトの『熨斗』には『高市早苗』と書いてあるわけですよ」

▼鈴木哲夫氏「だから奈良2区の政党支部からお祝いだったら政党からだけど、 そこが『高市早苗』になっているから個人じゃないかと。この辺の法律的な問題はないというけれども、なぜ高市さんの個人名なの?というあたりをもうちょっと説明責任を果たさないといけない。これは政治資金に詳しい有識者は、皆さん言っていますね。ここはまだ説明してませんから」
なぜ高市首相は贈ったのか?
曖昧でグレーな部分が残っている今回の“カタログギフト”。石破前首相時に、野党からも、世間からも批判されたにも関わらず、カタログギフトと物品と商品券という違いはあるが、この批判は予想できた筈。なぜ高市首相は、贈ったのか。

▼鈴木哲夫氏「そういう『厳しい目があるよ』ということをまず考えなきゃいけなかったんじゃないかと。これは、さっきの福岡県選出の議員もそういうことを言ってたけれども、あとはやっぱり“慣例”ですよね。石破さんの場合、僕は『何で配ったの?』って、突っ込んで取材したんですよ。そしたら『アドバイスした人がいた』と。これは旧宏池会の人なんだけども、新人議員にそういうお祝いを配るのは『総理が、これはもう配らなきゃ、慣例だよ』的なことを言われている」

▼鈴木哲夫氏「(永田町の見栄?)そう『そういうのがあるんだよ』ってことを言われて、それを易々と受けた石破さんの問題はもちろんあるんですよ。だけどそういう『永田町の慣例』みたいなもの。よく“飲み食い政治”なんて言われるけど、それに近いようなものは打破しないといけないわけですよね」
政治とカネの問題は決着していない
▼鈴木哲夫氏「これは今回も週刊誌がすっぱ抜いたんですけど、引き続き周辺取材をしてるようなんで第2報、第3報みたいなのが出る可能性がある。それと“政治とカネの問題”って、例の裏金問題も含めてまだ決着してないじゃないですか。自民と維新の中では、企業団体献金も何かやるとか言ってるけど、政治とカネの問題っていうのはまだ高市政権が抱えている課題なんだから、その中でこういうことはやっちゃいけないし『やっちゃいけない』と誰かがアドバイスしなきゃいけない」

▼鈴木哲夫氏「これから予算委員会でも野党はさらに追及していくというので、どうちゃんと説明するのか1つ大きなポイントになってきますね」
(テレビ西日本)
