政治資金パーティー券問題で揺れる福岡県議会。服部誠太郎知事(71)は、長年続いていた県議会への“忖度”を「一掃する」と強調した。
福岡県知事と県議会議長が面会
6月1日、報道陣が詰めかけたのは福岡県庁の議会棟。
「きのう八女高校の大同窓会だったけど、ははは、タイミングがな。先輩たちから怒られたよ」と笑いながら椅子に腰かけたのは、蔵内勇夫福岡県議会議長(72)だ。

福岡県の幹部職員でつくる『部課長会』が、給与天引きの会費を県議のパーティー券購入などに充てていた問題。

実態調査を進めている県が、中間報告を発表し、パーティー券の購入補助やとりまとめは、10年以上前から慣例的に行われていて、地方公務員法などに抵触する恐れがあると指摘した。

蔵内議長と面会した服部知事は「数十年に渡る県議会と執行部との間において、明確な手続き等に関するルールがなかったり、あるいは職員の意識のなかにも無意識の意識が澱のようにあったり、この際これを一掃し…」と述べた。

長年続いていた議会への“忖度”を「一掃する」と強調したのだ。
渦中の蔵内議長が語ったこととは?
また、2024年1月から2026年にかけ、延べ17カ国の訪問で、約1億5千万円の公費を費やし「高すぎる」との批判が高まっている海外視察問題。

報道陣に囲まれた蔵内議長は「透明性を高めてね、しかもその費用対効果、そういったものをしっかり見極めなきゃいかん。それとやっぱり報告、これは大事ですね」と話した。

福岡県議会では、2年前に報告書の公開を決めているが、現在までに公開されたのは、2024年11月の『エジプト』視察と2025年8月の『中国』視察の2件のみにとどまっている。

「現在の報告書の内容で、県民が納得すると思いうのか?」という記者からの問いかけに蔵内議長は「いや、今までのやり方ではいかんと思っています。ですから我々、広報のあり方、その視察の報告も兼ねて、いろいろ考えていますのでもう少し時間を頂きたい」と応えた。

韓国視察 見当たらない「外交上の問題」
報告書には調査目的しか公表されていない。そのことについて尋ねると―。
▼蔵内勇夫議長「調査目的が全てじゃないんですか。どういう成果が出てきたかと。ただ、内容については、例えばきょう(6月1日)、韓国の話をしましたが、韓国に行って帰ってきたらいろいろ批判受けました。『蔵内さんは、こういう問題のなか、それでも海外視察やるのか』と。しかし帰ってきた段階では、韓国側からまだ公式文書が返ってきてないから、どういうことをやるかも言えない」

議会事務局から今回、公表されてない報告書は『外交上の問題などがあるから』と伝えられたが、取材班が全ての報告書を入手して読んだところ、多くが友好交流だったり現地の議会との交流、県人会との交流だったりで、外交上の問題は見当たらないように思われた。
▼蔵内勇夫議長「交流のなかでも、例えば今、私が申し上げたような韓国の問題等もありますから、それは一概に言えないんじゃないですか」
その部分を除いて報告書を作ることもできるが―。
▼蔵内議長「そういうやり方はできますね」
蔵内議長は今後、そうしたことは、充分、検討していくとしている。しかし、今回を含めて既存の報告書も蔵内議長が強調するほど、外交上の問題はないのでは?という問いかけに「私は思わない」とその場を後にした。
(テレビ西日本)
