詐欺の被害が後を絶ちません。2025年1年間に秋田県内で確認された詐欺の被害額は約13億1700万円で、過去最悪を更新しました。

このうちSNSを使って投資を勧める「投資詐欺」と、恋愛感情を抱かせて金をだまし取る「ロマンス詐欺」は、合わせて5億7500万円余りに上りました。前年より4000万円ほど増加しています。

また、架空の料金を請求したり、還付金があるように装ったりして金銭を要求する「特殊詐欺」の発生件数は99件で、前年より36件減りました。一方で被害額は、前年の約2倍の7億4000万円に増加しています。

秋田県警は、被害額増加の背景に「ニセ警察」による手口が増えていることを挙げます。

被害男性:
「もしもし」

警察名乗る男:
「もしもし、私は大阪府警察サイバーセキュリティ担当のミシマと申します。詐欺で逮捕した元銀行員の家宅捜索をしたところ、あなたの口座が出てきた。あなたをマネーロンダリングの容疑者として調べる必要がある」

これは、2025年7月に県中央部に住む70代の男性が、警察を名乗る男から受けた電話を再現したものです。男はこう続けました。

警察名乗る男:
「出頭してもらう必要があるが、出頭できないのであれば紙幣調査をする必要があるので、あなたの資金を全て送金してほしい。できなければ逮捕の恐れもある。また連絡するので、それまでになるべく口座を一つにまとめて準備していてほしい。極秘捜査であるため、地元の警察には話さないように」

男は「家宅捜索」「出頭」「紙幣調査」「逮捕」「極秘捜査」などの専門用語を巧みに使い、あたかも本物の捜査であるかのように装います。

また、口止めすることで被害者と周囲を切り離し、誰かに相談するという“客観的な視点”を奪います。

さらに「逮捕されるか、送金するか」という極端な選択を迫ります。

県内では2025年に、こうしたニセ警察による詐欺が39件発生しました。被害額は約5億9000万円と、特殊詐欺全体の約8割を占めています。

LINEなどのSNSに誘導した後、ビデオ通話で警察手帳を見せる手口も確認されていますが、警察は「警察がSNSで連絡することは絶対にない」「口座の調査で送金を求めることもない」と呼びかけています。

不審な電話やメッセージが届いた場合は、迷わず“本物の警察”に相談しましょう。

秋田テレビ
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