秋田の県魚「ハタハタ」の漁獲量が伸び悩んでいます。いまや日常の食卓に並ぶことはほとんどなくなってしまいました。そんなハタハタ文化を後世につなぎたいと立ち上がった店があります。新鮮な魚が並ぶ秋田市民市場の一角に店を構える、その名も「ブリこあん」。24日にグランドオープンを迎えました。ハタハタをモチーフにしたユニークな菓子で秋田の文化を伝えます。
秋田市の秋田市民市場にある「ブリこあん」です。
提供するのは『ハタハタ焼き』。その名の通り、県魚・ハタハタの形をしています。たい焼きにヒントを得ました。
店を切り盛りするのは、秋田市出身の藤原寿さん。企業の要望を受けて紙面のデザインなどを手がける会社を経営しています。
生まれ育った秋田で、飲食業という新たな挑戦に乗り出しました。
食でデザインするのは、秋田のハタハタ。幼少期に食べて育った記憶が決め手になりました。
ブリこあん・藤原寿さん:
「ハタハタは不漁続きでニュースにはなりにくくなっている。一年中ハタハタの話題が途切れず、様々な季節の中でハタハタが泳いでいる感じが良いと思い選んだ」
豊かな表情とぷっくりと膨らんだおなかがこだわりのポイント。思い描いたデザインを実現させようと試行錯誤の末、約1年かけてハタハタ焼きが完成しました。
食材にも秋田らしさを詰め込んでいます。生地には、国産の米粉としょっつるを使用。ハタハタの卵・ブリコをイメージした粒あんには男鹿の塩も加えます。
また、軽食には『ブリこ焼き』がぴったり。生地の中に総菜が入っています。ベーコンエッグは、卵とベーコンに山盛りのキャベツを合わせました。
多い日は1日300個ほど売れる『ハタハタ焼き』。午後のおやつ時、店の前には列ができていました。
訪れた客は「ハタハタの『つぶあん』を6個買った。今はハタハタが取れないから、せめてお菓子で我慢しようと。これを買い逃したら残念」とハタハタ焼きを楽しみにしているようでした。
ブリこあん・藤原寿さん:
「秋田市民市場には、元気でかわいくてユニークなハタハタ・ブリこが皆さんを待っている。買い物に合わせて足を運んでもらえたら」
ブリこあんは、日・月・木曜を除く午前11時~午後4時まで営業しています。