視覚に障がいがある女の子・かなちゃんは、2025年4月に盛岡視覚支援学校(岩手・盛岡市)に入学し、児童・生徒が共同で暮らす寄宿舎での生活もスタートさせました。かなちゃんと両親の歩みを見つめました。

かなちゃんは、盛岡市にある視覚支援学校・小学部の1年生です。1年生はひとりだけ、先生と2人での授業です。
視覚に障がいがあるかなちゃんは、指でいろいろなことを理解します。いまは点字を読めるように勉強しています。

かなちゃんは、父・伸也さん、母・聡子さんと3人で暮らしています。
父・伸也さんも視覚に障がいがあり「僕も色と光が分かるけど、僕よりもうちょっと分かってるっぽい感じはある」と話します。

元気いっぱいのかなちゃんは、階段の手すりに上るなど、しょっちゅう両親をハラハラさせています。
2025年4月、学校に通うようになり、かなちゃんの生活に大きな変化がありました。

(Q:今からどこに行くんですか)
かなちゃん:寄宿舎です、お泊りです
(Q:誰とお泊りですか)
かなちゃん:スヌーピーと寝ます

視覚支援学校は県内に1つしかなく、通学の負担を減らすため、寄宿舎で暮らす子どもたちがいます。

寄宿舎初日、家に帰った母・聡子さんは、「静かだよね。広い、家が。圧倒的に寂しい」と室内を見回してつぶやきました。

翌日、かなちゃんは母・聡子さんと再会です。

かなちゃん:おかあちゃん、ただいま
母・聡子さん:おかえり
母・聡子さん:元気でしたか 
かなちゃん:はい
母・聡子さん:本当に?泣いてなかった?
かなちゃん:うん
母・聡子さん:お母ちゃん、泣いてたからさ。さびしかったなー

この頃は週に1度の寄宿舎生活でした。
かなちゃんには自分ではどうすることもできないことが沢山あります。そんな中でも明るさを失いません。今いる環境を楽しむしなやかな心の持ち主です。

入学から早10カ月以上が経ち、寄宿舎での生活は週に2回になりました。

(Q:嫌いな食べ物はありますか)
かなちゃん:アスパラとウルイです
(Q:アスパラがでてきたらどうしますか)
かなちゃん:我慢して食べます
(Q:お家では誰と一緒に寝てるんですか
かなちゃん:3人で寝てます、2枚の布団で
(Q:寄宿舎では誰と寝てるんですか)
かなちゃん:スヌーピーとチョッパーと寝てます

自立した生活、それは両親から少しずつ離れていくことに他なりません。
寄宿舎生活からまもなく1年。かなちゃんはどう思っているのでしょう。

(Q:おうちに帰ってきたときの楽しみはあるんですか)
かなちゃん:ない
(Q:本当はどうですか)
かなちゃん:ある、父ちゃんと遊ぶの。大好き、のぶや君、大好き
(Q:お母ちゃんは)
かなちゃん:大好き、みんな大好き

会えない時間を重ね、家族はより一層いとおしい存在になりました。

岩手めんこいテレビ
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