ロシアによるウクライナ侵攻から2月24日で4年となりました。
北方領土への墓参の中断が続く中、高市首相はどのように日ロ関係の舵取りをしていくのでしょうか。
ウクライナ侵攻から4年。
停戦交渉が行われている一方で、なお戦闘は続いています。
アメリカの戦略国際問題研究所によりますと、ロシア軍とウクライナ軍の死傷者・行方不明者は約180万人にも上ります。
「日ロ関係は厳しい状況にありますが、領土問題を解決し、平和条約を締結するという日本政府の方針に変わりはありません」(高市首相)
先の衆院選で自民党を圧勝に導いた高市首相は、日ロ関係の改善に改めて意欲を示しましたが、沖縄北方担当大臣だった20年前にも領土問題の交渉などに積極的に取り組む姿勢を見せていました。
「政府に対する注文も頂戴したので、一つ一つ私ができる範囲で全力を尽くして解決に向けて頑張っていきたい」(高市沖縄北方相=当時=)
しかし侵攻が続く中、1964年から行われてきた北方墓参は途絶えたままとなっています。
「こんなに長くなるとは思っていなかった」(歯舞群島勇留島出身 角鹿泰司さん)
故郷を見つめるのは、歯舞群島・勇留島出身の角鹿泰司さん(88)です。
当時8歳だった角鹿さんは約80年前のあの日の出来事を鮮明に覚えています。
「バーっと来た(ソ連兵)2人は妹と私に銃を向けた。こうやって銃がもう1メートルのところまでぐっとこの辺まで。あなたがロシア兵だったらここら辺まで銃口を向けられた。『これ撃たれるんじゃないか』と思った」(歯舞群島勇留島出身 角鹿泰司さん)
しかし、先祖が眠る故郷を訪れ、手を合わせることはいまはできない状況です。
「元島民がどんどん少なくなりできるものであればもっと早い内に話し合いがついてくれれば。ロシアの行政としてもお互いに仲良くしようという気持ちはあると思う。何としてもウクライナ侵攻が終わらなければどうにもならない」(角鹿さん)
「元気なうちにもう1回故郷を見たい。まさに叫びであり魂の訴え」(自民党 鈴木宗男参院議員)
自民党の鈴木宗男参院議員は2025年12月、ロシア政府の幹部らのもとを訪れ、北方領土への墓参再開を訴えました。
「結論は『日本の出方次第』だと。日本の方からロシアにケンカを売ったのが4年前の経済制裁、これがいま『大きな負の遺産』になっている」
「(高市首相は)選挙にも勝って絶対的な安定基盤ができたわけだから、ロシアも高市首相に対する評価は高いと思っている。この点を追い風にしなければいけない」(いずれも鈴木宗男議員)
変化の兆しも生まれる中、長期化する侵攻にロシア国民はどのような思いを抱いているのでしょうか?
「疲れ?もちろんある」(ロシア人大学生)
「正直戦闘はもっと早く終わると思っていた」(ロシア人男性)
国防費は増えて財政赤字も拡大。
ロシア政府は税金を引き上げ、身近な物の値上がりが止まりません。
「家賃食料ガソリン何もかもだ。牛肉の代わりに豚肉や鶏肉、七面鳥の安い肉を買っている」(ロシア人男性)
戦後最悪とも言われる日本との関係性についても受け止め方はさまざまなようです。
「(日露関係は)今は良くない。関係がよくなるきっかけは見当たらない」(ロシア人男性)
「ロシア人は日本が好き。西側より早く関係回復できると思う」(ロシア人男性)
日ロ関係にも暗い影を落とし続けるウクライナ侵攻が終結する見通しはあるのでしょうか――
ロシア情勢に詳しい専門家は…
「戦争は長引けば長引くほどやめにくくなる。唯一の光があるとしたらやはりトランプ政権。本当にこの戦争をやめさせたいと思っている」
「急いでるのは間違いない。なぜならば11月に中間選挙がある。中間選挙に向けてやっぱり成果を示したいということ」(いずれも笹川平和財団 畔蒜泰助さん)
故郷への強い思いを胸に懸命に生きる元島民らの切なる願いは、届くのでしょうか。