夫婦二人三脚で守り続ける、名駅西の住宅街にたたずむ純喫茶「喫茶くらうん」。名物は、6日間かけて仕込む秘伝のソースをたっぷりかけた自家製のあんかけスパです。長年受け継がれてきた味と、温かな常連文化が、多くの人を引きつけています。

■レトロ喫茶の一番人気「あんかけスパ」

名古屋市中村区にある、1960年創業の純喫茶「喫茶くらうん」。ノスタルジックな外観が目を引く、地元で長く愛されてきた店です。

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10種類あるメニューの中で一番人気なのが、あんかけスパの「デラックス」(1100円)。麺と一緒に炒めた玉ねぎなどを皿に盛り、フライパンで焼いたベーコンやゆで卵をトッピング。仕上げに自家製ソースをたっぷりかければ完成です。

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客:
「めちゃくちゃおいしい」
別の客:
「ここが一番おいしいと思います」

お店を切り盛りするのは、マスターの清水一幸さん(64)と、ママの晃子さん(62)。

常連客:
「ここのマスターとママは、他人とは思えない」

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マスターが中華鍋を振ってパスタを炒め、ママが自家製あんかけソースをかけます。

一幸さん:
「コーヒーだけでは商売が成り立たないと思って、食事に力を入れようと。それで、あんかけを始めました」

■名駅西のモーニングと常連文化

午前6時。開店と同時に、近所の常連客が次々と訪れます。お目当ては、ハムエッグやスクランブルエッグなど、卵の焼き方が選べるモーニングです。

中でも注文が多いのが、刻んだハムを溶き卵に混ぜて焼く「スクランブルエッグセット」(600円)。

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客:
「おいしい。毎朝来ていて、もう二十何年くらい」
別の客:
「ここへ来るのが朝の一番の楽しみ」

常連客のほとんどはご近所さん。下町の雰囲気が残る名駅西は、昔からモーニング文化と常連文化が根づく、名古屋でも珍しいエリアだといいます。

名古屋名物の「小倉トーストセット」(650円)は、観光客にも人気です。

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埼玉から来た男性:
「朝早くからやっているのでありがたい。関東でも小倉トーストを出す喫茶店はあるけど、やはりこっちで食べるのが好きです」

■6日間かけて仕込む秘伝の味

11時半を過ぎるとランチタイム。ママが考案した手作りの日替わり料理が並びます。

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一幸さん:
「ママは働き者だし、料理を作るのも好き」

看板メニューのあんかけスパは、2人で生み出した秘伝の味。ランチタイムでも大好評です。

客:
「食べやすい」
別の客:
「やみつきになる、とりこになる味です」

40年間変わらない自家製のあんかけソース。その作り方も見せてもらいました。

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寸胴にトマトピューレを入れ、焼いてつぶしたジャガイモも加えます。A4からA5ランクの和牛肉を、ニンニクとコショウで香ばしく焼き、寸胴へ。

晃子さん:
「朝まで火にかける」

翌日にはローリエを加え、そこから3日間、ヘラでひたすら混ぜ続けます。ひと晩寝かせ、完成までにかかる時間は実に6日間。3年近く試行錯誤を重ね、野菜の甘みと和牛のコクが詰まった納得の味にたどり着きました。

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あんかけスパの中でもファンが多いのが「かに玉」(1050円)。溶き卵にネギやカニかまを加え、熱したフライパンでふんわりと焼き上げます。炒めた麺の上にのせれば、ふわふわ食感が楽しめる一品の完成です。

女性客:
「このパスタが大好きで、東京に引っ越してからも年に数回食べに来ています。忘れられない味です」

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4年前まで店の隣のマンションに住んでいたというこの女性。名古屋を訪れるたびに「かに玉のあんかけスパ」を味わいに足を運びます。離れていても忘れられない味が、ここにはあります。

リニアの開業を見据え、街並みが日々変わっていく名駅西。そんな中でも、町の喫茶店には、いつもと変わらぬママの明るい声が響いています。

東海テレビ
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