雪をかぶり真っ白な札幌市の住宅街。その一角に、真っ黒に見える場所が。
住宅街で爆発火災 いったい何が―
ここにあった家は跡形もなく、壁や木材などが飛び散っている。

被害は周辺の住宅の広い範囲に及んでいることが分かる。

隣の家は窓ガラスがすべて割れ、押し寄せた木材で1階部分が埋まっていた。

さらに激しい炎が一帯を襲ったことが分かる。
「ズドーン!(爆発音)」(防犯カメラの映像より)

午前5時 激しく燃える炎と空高く舞い上がる白い煙―
火災があったのは午前5時ごろ。
付近では、激しく燃える炎と空高く舞い上がる白い煙が確認できる。
爆発によって飛散したものだろうか。すぐそばの住宅には木材が散乱していた。
「寝てまして、ドーンっと地震かと思ったの、最初。見たら炎が真っ赤で」
「子どもたちの部屋の窓ガラスが割れていた。どうしたらいいのか分からない状況」(いずれも付近の住民)

火事があったのは、札幌市手稲区西宮の沢2条3丁目の2階建て住宅。
午前5時ごろ、「爆発音。1階から炎が見える。ガスくさい」などと付近の住民から通報が相次いだ。
「白い煙と炎が確認できます。周辺には焦げ臭いにおいが漂っていて、消防隊員がいま消火活動にあたっています」(齊藤健太記者)

現場は住宅が多く立ち並ぶ閑静な住宅街
現場は住宅が多く立ち並ぶ閑静な住宅街。JR函館本線沿い近くで、約400メートル先には小学校もあり、人通りの多い地域だ。

火災前と後の映像を見比べてみると、2階建ての住宅が跡形もない状態なのがわかる。
火元の住宅からは性別不明の遺体が見つかった。
住人の60代女性と連絡が取れておらず、亡くなったのは、この女性とみられている。
またこの家の住人と周辺に住む人、計4人が搬送された。

周辺の20棟の建物にも被害
この影響で少なくとも周辺の20棟の建物に被害が出た。
「ガラスの破片が飛んできた。毛布をかぶって寝ていたので毛布の上がガラスだらけ」(近くに住む男性)

目が覚めたら、ガラスの破片が全身に飛び散っていたという男性。現場から50メートルほど離れた自宅を見せてもらうと…。
「扉が開いちゃってる。冷蔵庫も開いていて慌てて閉めた」(近くに住む男性)

朝からできるだけ片付けをしたと言うが、爪痕はまだ残っていた。
「下の方は結構拾ったんだけど(ガラスの)破片がある。小さいのは掃除機で取ろうかなと。復活させられないよ、もう」(近くに住む男性)

周辺は「集中プロパンガス」という、倉庫からガスを供給する仕組みだった。一時、周辺の200戸でガスの供給が停止された。
何が起きたのか、専門家は。

「ガス爆発による火災とみていい」と専門家
「これはガス爆発による火災とみていいと思う。プロパンであれば(空気より重く)下の方からたまる。濃度的に濃くなっていたと思う」(元東京消防庁 麻布消防署長 坂口隆夫さん)

爆発火災があった現場 爆発前・爆発後
爆発火災があった現場。
爆発前の写真には2階建ての住宅があるが、爆発後の写真を見ると建物がなくなってしまっている。
この住宅の壁や柱が四方に飛び散っていて、爆風の威力が想像できる。
元東京消防庁麻布消防署長の坂口隆夫さんは、次のように話す。
・ガス爆発による火災とみていい
・窓ガラスや外壁の損傷はガス爆発による被害の特徴
・ガス濃度が濃かったか

通報から13時間以上たった現場の様子
通報から13時間以上が経過した爆発現場の様子。
爆発のあった住宅で、ガレキの撤去はまだ進んでいない。

断熱材や壁、電線に家のはしごが引っかかっていて爆発の威力の強さを物語っている。
午後6時前に防犯上の観点から規制線の範囲が拡大された。 原因は依然、調査中で地面を掘り起こしている作業員の方も見られた。
ここ一帯は集中プロパンガスという方式をとっており、住宅にガスタンクがあるのではなく、地下のパイプを通じて倉庫からガスを集団的に供給している。

北ガスは一時ガスを止めていたが、現在は9割近くが復旧したとのことだ。
そして夜になり冷え込みが強まっているため、北ガスは暖房やカセットコンロなどの貸し出しも行っている。

また、現場には窓ガラスが割れたままの住宅もあるため、避難が必要な人にはホテルの手配をしているとのことだ。
さらに地元町内会は、近くの会館を一時避難場所として開放している。
突然の爆発と厳しい寒さが重なり、住民たちは不安な夜を過ごしています。
