【パラアスリートの言魂】卓球 土井健太郎

カテゴリ:芸能スポーツ

  • 去年のアジアパラ大会で初出場ながらベスト8まで勝ち進んだ卓球・土井選手
  • 同じ難病の双子の弟と切磋琢磨してきたが、弟は帰らぬ人に
  • 「東京パラリンピックで金メダルを争う」という弟との最後の夢を形に…

2020年東京パラリンピックで金メダルを取ることを“夢”という選手がいる。
卓球の土井健太郎選手だ。
去年ジャカルタで開催されたアジアパラ大会で、初出場ながらベスト8まで勝ち進み、東京パラリンピックでも活躍が期待されている。

いつも一緒だった兄弟

土井選手は、骨が弱く少しのことで骨折してしまう先天性の難病・骨形成不全症で、立つことができず、骨折は40回近く繰り返した。

「いつもどちらかが骨折してギブスをしていた。同じ境遇の2人で一緒に頑張ってきた」と話すように、同じ病気を持った双子の弟・康太郎さんは大きな存在だった。

小学6年生の時に弟と一緒に卓球を始め、中学になると本格的に卓球に打ち込み、同じチームでライバルとして切磋琢磨してきた2人。

父の敏裕さんも「兄弟2人で切磋琢磨してだんだん実力をあげてきたということもありますし、2人いたから卓球も出来たのかなって」と当時を振り返る。

「常に2人で歩んできた人生だったんで。ちょっと大変な面もあったんですけど」と、土井選手は辛いことも楽しいこともいつも一緒だったと笑顔を見せた。

弟と二人で見た“夢”

しかし、2015年に康太郎さんが、併発していた心臓病の悪化で帰らぬ人になった。
半年後、弟を亡くしたショックが冷めないまま、弟と同じ心臓病で手術を受けた土井選手。

「僕は運よく助かった。だから康太郎の分も頑張って行きたい」

土井選手は康太郎さんとある“夢”を語りあっていたという。

「『兄弟で2020年のパラリンピックの金メダルを争う』というのを2人で夢として掲げていて。一緒に見た最後の夢になるんで、金メダルを取って形として表したいです」

首から提げている小さな袋には、康太郎さんの遺骨が入っている。

試合中、土井選手は「常に康太郎がベンチコーチのように見守っていてくれるような感じです」と康太郎さんの存在を感じることがあると教えてくれた。

兄弟で見た最後の夢を実現するため、土井選手は今日も練習を続ける。

土井健太郎(ドイ・ケンタロウ)

1996年3月8日 静岡県生まれ 22歳
骨がもろく骨折しやすい先天性の難病「骨形成不全症」。
中学から本格的に卓球を始め、15年ジャパンオープン団体優勝。
17年ジャパンオープン個人3位、18年アジアパラは初出場でベスト8。


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