7件の殺人事件全てに関与

 
 
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「麻原尊師の直弟子です」
初公判で自分のことをこう表現した新実智光死刑囚。

1986年にオウム真理教に入信・出家した古参の幹部で、オウムが国の組織に似せて作った省庁制が始まってからは「自治省大臣」を務めた。

教団が起こした7件の殺人事件全てに関与したと裁判で認定された。
地下鉄サリン事件ではサリンをまく実行犯を現場に送る送迎役を果たし、松本サリン事件では噴霧現場で周囲を警戒する役目をになった。

坂本弁護士事件では一家3人を殺害。
新実死刑囚は幼い龍彦ちゃんの首に手をかけたとされている。
検察側は、裁判で、新実死刑囚の役割について「最も血なまぐさい役割」と指摘した。

「人間的良心の一片も見出せない」「真実は神のみぞ知る」

 
 

新実死刑囚はその後の裁判で、犯行を認めたが、「松本智津夫死刑囚への帰依の実践のためにやった」と殺人をも肯定する態度を変えなかった。

検察側は「人間的良心の一片も見出せない」と死刑を求刑。
一方の弁護側は、「首謀者以外は死刑が適用されない内乱罪にあたる」と主張した。

新実死刑囚は一審の意見陳述で「『真実は神のみぞ知る』です」と述べ、謝罪の言葉を口にすることはなかった。

新実死刑囚の死刑は7月6日執行された。

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