みなさんの「の味」は何だろうか?
ジャンルは色々だろうが、日々「母の味」を作るお母さん方は、家族の「おいしい!」の一言のために頑張っているに違いない。

そんな「母の味」について、7月3日にTwitterに投稿された作文が話題になっていて、5万リツイート・16万を超える「いいね」がついている。(7月6日現在)
 

ほっこりするはずが…意外な方向に展開

穴があったら入りたい………」というコメントと共に投稿されたのは、Dr.スランプみくあちゃん!さんの小学2年生の娘さんが、学校で「家族の自慢」をテーマに書いたという作文「ママのエビピラフ」だ。

 

 
 
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「わたしのかぞくのじまんは、ママのりょうりが、とてもおいしいことです。
ママがつくった一(いち)ばんおいしいりょうりは、えびピラフです。
えびピラフのりょうりの日は、わたしが『やったー。』と言います。」



書き出しは、賑やかな食卓が目に浮かぶような、心温まる文章だ。
娘さんが思わず「やったー」と言ってしまう、料理上手なママ特製のエビピラフ。さぞかし美味しいに違いない!

しかし、この後、作文は意外な方向へ…



「ママに、上手につくるコツを聞きました。でん子(し)レンジであたためてつくったそうです。
エビピラフのふくろのうしろに書いてあって、あたたかくあっためると、つくれるそうです。」



なんと、ママの一番おいしい料理は冷凍食品…
残念、それママのじゃない!

「家族の自慢」というテーマで、心温まる書き出しからの“高低差”のありすぎる展開。
もし、授業参観で保護者がたくさんいる前でこの作文を読まれたら…と思うと、投稿者が「穴があったら入りたい…」とつぶやいた気持ちもわかる。


この娘さんの名作文にTwitter上では、「正直でかわいい」「オチが完璧」の声や「最近の冷凍食品、美味しいから…」という声も。

この反響に「確かに冷食おいしい」とコメントしつつも、「もうエビピラフ封印したい」ともこぼす複雑な心境の投稿者のDr.スランプみくあちゃん!さんに早速、お話を聞いてみた。

 

思わず肩プルプル。でも作文は上手でした

――「エビピラフをつくるコツ」を聞かれた時は…作文の題材だ!とピンときましたか?

予感がしたので他のものにしたら?とハンバーグやオムライスなどを提案したのですが、どうしてもエビピラフがいいとのことでした。


――作文を読んだ感想を改めてお願いします!

書くことを知っていたので、本当に書いたんだ…と思いながら、肩をプルプルさせながら読んでしまいました…

――娘さんにはなんと声をかけた?

「起承転結がしっかりできててよかったよ」と声をかけました。

――作文はクラスで読まれたり、貼りだされたりした?

作文はクラス内での発表はあったようですが、授業参観での発表や掲示はありませんでした。
 

最近の冷凍食品、おいしいですよね。(画像はイメージ)
最近の冷凍食品、おいしいですよね。(画像はイメージ)

これは作文の課題だ!と察したママ。「作文にするなら他の料理を…」とすすめるも「絶対にピラフがいい!」と却下されてしまったという。
娘さんの熱い"エビピラフ推し"に応え、作文とわかっていながら「上手につくるコツ」を正直に答えるママの姿を想像するとなんだか可笑しい。
そんなにおいしい冷凍エビピラフは一体どこの?と思い聞いてみたところ、大手冷凍食品メーカー「ニチレイ」と「味の素」のものだそうだ。
 

――例のエビピラフ、普段の食卓には…

ほとんど出ません。ご飯を炊き忘れたときなどの非常食として、冷凍庫に常備はしてあります。

――では、お母様の得意料理は?手作り料理では何がお子様に好評?

オムライス・餃子・ハンバーグです。好評なのもこの3つです。



娘さんの作文通り、料理上手なママは、オムライスやハンバーグと子供に人気のメニューもちゃんと手作りでふるまって喜ばれていて、お弁当にはキャラ弁も作るこだわりよう。
 

Dr.スランプみくあちゃん!さんの作ったキャラ弁
Dr.スランプみくあちゃん!さんの作ったキャラ弁

――最後に、娘さんにメッセージをお願いします!

これからも家族のムードメーカーとして、明るく元気に育ってください。



「この子が親になるってときにこれ渡す!結婚式とかで読み上げたいレベル!」ともコメントしている投稿者。
この名作文を結婚式で読み上げられた娘さんがどんな顔をするか、今から楽しみになってしまう。

 

プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。