“現代”の3畳一間が今人気のワケ。都心で始まる新しい一人暮らしの形

とくダネ!
カテゴリ:暮らし

  • 都心で3畳ワンルームの部屋が人気となっている
  • 家賃が相場より安く、敷金・礼金・更新料が無料
  • ITの進化が狭い部屋でも住むことができる状況を生んだ

圧迫感の無い広い部屋で、ゆとりある暮らし。

そんな暮らしをしたい人も多いと思うが、今都心では3畳ワンルームの部屋が人気になっているという。

一体どんな部屋なのだろうか。

3畳ワンルームはどんな部屋?

「3畳一間の小さな下宿〜♪」

昭和の名曲「神田川」の歌詞にも出てくる「3畳一間」が、平成も30年目に突入した今、都内で人気を呼んでいるという。

東京・新宿にある3畳ワンルームのマンションは、募集すると、すぐに満室になってしまうほどの人気ぶりだ。

新大久保駅から徒歩6分の駅から近い新築のアパートの入口には、オートロックがある。

廊下は、人ひとりしか通れないほどの狭さだ。

この3畳ワンルームに住んでいるのは、大学生の21歳の男性。
去年11月から一人暮らしを始めたという。

玄関は、靴3足分ほどの広さで、すぐ右手側に洗濯機とキッチンがある。

そして左手にはシャワールームとトイレ。

脱衣所はないが、シャワールームの目の前で着替えているという。

その先が、3畳の部屋だ。
4人が入るとすし詰めになってしまうくらいの広さ。

リビングでは食事、4畳のロフトは寝る場所と生活空間を分けているそうだ。

ベランダがないため、洗濯物は部屋の中に干すしかない。

「洗濯物を干していると、洗濯物が食事のときに邪魔になったり、匂いがつくのが心配」と話すが、テーブルの場所を変えたり、洗濯物を畳む際に消臭剤をかけるなど工夫をしているという。

何か飲みたくなったら、すぐ近くに冷蔵庫があり、手を伸ばすだけで取れる広さ。

この広さを最初は狭いと感じていたというが、今は逆にこのコンパクトな部屋を快適に感じているという。

また、通う大学も近く、遊びに行くにも交通の便がいいと、今の住まいを満喫していた。

今回取材したこの物件。
JR山手線・新大久保駅から徒歩6分という近さで去年11月にできたばかりの新築だ。
家賃は管理費込みで6万円台という値段。

しかも、21部屋ある3畳ワンルームがすぐに満室になったという。
また、敷金・礼金・更新料が無料だ。

神田川の歌に出てくる“3畳一間”の雰囲気との違いに、スタジオでは感嘆の声があがった。

この3畳ワンルームの人気について不動産情報サイト「SUUMO」の副編集長・田辺貴久さんは
「ここ2~3年、徐々に3畳ワンルームの物件が増加し、ほぼ入居者で埋まっている。昔の5~6畳の下宿タイプはバスとトイレが共同だったが、今は部屋に備え付けられている。お風呂・洗面台・トイレなどの水回りが快適で人気だ」と分析する。

他にもこのような物件はあるのだろうか。

増えている3畳ワンルーム

【恵比寿駅徒歩10分の物件】

JR山手線の恵比寿駅から徒歩10分の物件。
築3年足らずで、家賃は管理費込みで7万円代。
前の物件同様、敷金・礼金・更新料はかからない。

間取り図を見ると、シャワールーム・トイレも別で、ロフト付きなので寝るスペースは別に取れ、画像を見ると、かなり綺麗な物件だ。

【目黒駅徒歩7分の物件】

JR山手線の目黒駅から徒歩7分の物件は、築1年未満。
家賃は管理費込み約7万円で、やはり敷金・礼金・更新料はかからない。
   
部屋に入ると、細い廊下の右側にキッチン、左側にシャワールーム、3畳の洋室と、この部屋にもロフトが付いている。

【戸越駅徒歩6分の物件】

都営地下鉄浅草線の戸越駅から徒歩6分、品川区にある物件も、管理費込みで家賃は約7万円だ。
敷金・礼金・更新料は無料で、やはりロフト付きの綺麗な部屋。
そしてこの部屋は、温水洗浄トイレ付きという嬉しい特徴もある。

【駒沢大学駅徒歩5分の物件】

世田谷区の東急田園都市線・駒沢大学駅から徒歩5分の3畳ワンルームに住む人に、選んだ理由を聞いてみると、
・駅から近いなど立地条件良いこと
・狭いスペースなので掃除が簡単
・不用品を捨てられて断捨離になる
などをあげていた。

ライフスタイルの変化が理由?

この現代の“3畳一間”とも言える3畳ワンルームの設計・運営などを手がける株式会社SPILYTUSの木本理恵さんは「入居率は現在99.3%です。お客様には常に待っていただいている状態です」と人気の現状を語る。

また、前述の「SUUMO」副編集長・田辺さんは「狭い土地にたくさんの部屋が作れることから、投資効率はいい」と話していて、これから3畳ワンルームは増えて行くと予想している。

今では超コンパクトワンルームとも呼ばれていて、昔のような『一人暮らしにテレビと本棚がないとダメ』というようなライフスタイルから、『スマホがあればそれらはいらない』というライフスタイルへの変化が、人気の秘訣だという。

ITの進化が狭い部屋でも住むことができる状況を生んだとも言える。


通常の引越しでかかってしまうことが多い、敷金・礼金・更新料がゼロの“現代”の3畳一間は、今の時代にフィットしているのかもしれない。


(『とくダネ!』ヤマサキ調べました・4月12日放送分)

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