4年前に、普天間基地の名護市辺野古への移設工事に抗議していた男性が、海上保安庁のボートに衝突され怪我をしたとして国に損害賠償を求めた裁判で那覇地方裁判所は男性の訴えを退けました。
裁判は、2021年に名護市辺野古の海上でカヌーに乗って普天間基地の移設工事に抗議していた当時78歳の男性が、海上保安庁のゴムボートに衝突され全治約1ヵ月のけがをしたとして、国に対し、およそ280万円の損害賠償を求めたものです。
国は臨時制限区域内に侵入した男性を停止させるための措置で、接触の程度も軽くけがとの因果関係はないとして請求の棄却を求めていました。
11日の判決で那覇地方裁判所の片瀬亮裁判長は、国の訴えを全面的に認め男性の訴えを退けました。