断崖絶壁の景勝地
福井県を代表する景勝地「東尋坊」で痛ましい事故が起きた。東京から家族と観光で訪れていた74歳の女性が岩壁から転落し、死亡した。警察は事件性は低いとみて捜査している。

「人ががけ下に」観光客が通報
警察や消防によると、4月30日午前10時25分頃、坂井市三国町の東尋坊を訪れていた観光客から「人ががけ下に落ちた」と通報があった。
転落したのは東京から観光に訪れていた74歳の女性で、病院に搬送されたが、頭などを強く打っていて約1時間後に死亡が確認された。

岸壁の高さは20メートル
女性は家族3人で東尋坊を訪れていて、事故当時は一人で別行動をしていたという。遊覧船乗り場の北にある岩壁の上を歩いて移動していたときに、何らかの原因で転落したとみられている。転落した岩壁の高さは約20メートルあった。
東尋坊は、約1キロにわたって柱状節理が続く国の名勝にも指定されているスポットで、最大で25メートルの高さがある岩壁の上には柵などは設けられておらず、下をのぞき込むことができる。
警察は事件性は低いとみて、調べを進めている。
