東京・世田谷区で4月28日、“万引きGメン”の女性を押し倒して逃走した男を、右折待ちの車内にいた撮影者が追走した。
男は建物の隙間をすり抜けて逃走を試みたが袋小路で捕まり、撮影者の車内にあった結束バンドで手首を拘束され、警察に引き渡された。
男は、容疑を認めている。
赤信号を無視し交差点を突っ切る男
4月30日、取材班は、ある事件が撮影された東京・世田谷区の現場を取材した。

撮影者は、「もみ合いになって、犯人が向こう側に逃走したので、そこでとりあえず捕まえまして」と当時の状況を語った。
撮影者が直面した緊迫の現場の一部始終を、カメラに明かした。
4月28日、撮影者が交差点で右折待ちをしていると、突然歩道から男女が飛び出してきた。
すると男は、女性を道路に引きずり倒し何かを奪い取ると、赤信号もお構いなしで交差点を突っ切り、走り去った。
この時、進む方向が同じだった撮影者は、「お前なにやってんだオラァ!」と叫んだ。
いったい現場では、何が起きていたのか。
逃走した万引き犯を撮影者が拘束
撮影者によると、この男の正体は万引き犯だといい、“万引きGメン”の女性に捕まったものの、押し倒して逃走していた。

その様子を目撃した撮影者は、男を捕まえようと追いかけた。
その際の様子について、撮影者は「犯人と目が合いまして、ここの隙間の壁と壁の間を室外機の上を走りながら抜けていった」と説明した。
男は、建物の間を縫うようにして逃げたという。
撮影者は、「この突き当たりのところで、犯人が袋小路になって動けなくなって、そこで捕まえて、通行人に110番通報をお願いと…」とその後の様子を語った。
その後、撮影者が取り押さえると男は抵抗してきたというが、車内にあった結束バンドで手首を拘束し、警察に引き渡したという。

撮影者は、「暴力行為というのは見逃しては絶対にいけない。危険なことをしてしまったとは思いますけど、結果として地域の治安に貢献できたのはよかった」と続けた。
逮捕後の警視庁の調べに対し、男は容疑を認めている。
(「イット!」5月5日放送より)