フリーを終えた佐藤は「今すごくホッとしている。この1カ月は本当にしんどかった。練習もすごくハードで、練習の時からこの試合を思って練習してきていたので、この試合が終わって、気持ちの面でまずは本当にホッとしています」と緊張が取れた表情を見せた。

日下コーチらのサポートに加えて、大会前の宇野さんからのアドバイスは、かなり響いたと振り返る。
「すごく感謝しています。自分の試合への意気込みや、気持ちの向き合い方が180度変わりました。自分にとってすごくためになる話をしてくださって、本当に感謝しています。練習の方法も少しまねしてみて、自分に合っていると思いました。これからもこの方針でやっていこうかなと思っています」
真価が問われた初の世界選手権で結果を残すことができた佐藤。
佐藤を支える日下コーチにも話を聞くと、「駿、本当に頑張りました」とたたえる。

「もう出ていく前からすっごくいい顔をしていた。やっぱり積むだけのことをやって、しっかり練習をしてきたから、良い練習ができていたから、ちゃんとできる!とこちらとしても自信があった。会場のパワーを受け取って、自信満々に出ていく顔を見ることができて、僕はホッとしました」
そして、「一つ壁を超えました。間違いなく。初出場でこれだけ自信の持てた演技ができたのは、彼のためになったと思います」と佐藤のさらなる成長を実感していた。
今シーズン終盤の大会で、一皮むけることができた佐藤。後半は、一夜明けて宇野さんとの対談を送る。
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