ハザードランプを点滅させながら冠水した道路を走る車。
韓国で撮影された映像です。

韓国では今週「100年に一度」とされる集中豪雨に見舞われ、甚大な被害が出ています。
集中豪雨に見舞われたのは韓国中部の忠清道(チュンチョンド)。

市街地は一面、水に浸かりコンビニの店内も冠水。
商品の陳列台まで水位が上がっているのが分かります。

土砂崩れの被害も深刻です。
工場の建物に土砂が押し寄せ、壁が激しく壊れました。

17日早朝にはソサン市の道路で、浸水していた車の中で50代の男性が死亡しているのが発見されました。

さらにドライブレコーダーが捉えたのは、道路の高架を支えていたコンクリートの擁壁が崩落する瞬間です。

崩れ落ちた擁壁は前を走っていた白い車を直撃。
車体は完全に埋まってしまいました。

運転していたのは40代の男性運転手で、事故から3時間後に発見され病院に搬送されましたが死亡が確認されました。

これらの被害をもたらした集中豪雨は峠を越えたものの、まだ大雨注意報が出されている地域も多く、雨に対する備えと警戒が続いています。

大雨による被害が相次いだのは韓国だけではありません。

濁流にのみ込まれ冠水した街。
車も濁流に押し流されています。

ここはパキスタンの東部にあるパンジャブ州です。
雨期であるモンスーンに入った現地では、16日から17日にかけて大雨による洪水や鉄砲水が発生し、24時間で54人が死亡、227人がけがをしました。

犠牲者の大半は家屋の倒壊によって命を落としたということです。

モンスーンに入ったパキスタンでは6月下旬以降、大雨による土砂災害が相次いで発生。
全土での死者は178人に上っています。

パキスタンでは週末にかけてもさらに激しい雨が降ると予想されていて、各地で土砂災害が発生する危険が高まっています。

フジテレビ
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国際取材部
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