逆にスキマ時間の過ごし方として、注意したいことも。時間があればスマホを触っていないだろうか。片野さんによるとNG習慣だ。

スマホは脳が情報過多に陥る

スマホはマルチタスクでいろいろなことができ、最新ニュースなど情報が流れてもくる。その分、脳が情報過多に陥ったり、集中力を使ったりして疲れてしまうという。

スマホはぐっと我慢(画像はイメージ)
スマホはぐっと我慢(画像はイメージ)

急ぎでないなら、仕事関係のメールやチャットを見たり、返信したりするのも避けたい。現代は場所や時間を選ばずに働けるが「自分を仕事から切り離す」のが疲れないコツだ。

飲み物は「白湯」がお勧め

このほか、カフェインの入った飲み物は疲れをマスキングしてしまうので、飲む量やタイミングに注意してほしいという。できれば、白湯(さゆ)などの胃に優しい飲み物がお勧めとのことだ。

カフェインは控えめに(画像はイメージ)
カフェインは控えめに(画像はイメージ)

片野さんは「余白(OFF)の時間をいかに自己管理できるかが、休養ではとても大切になってきます」と話す。

人によってリラックスできることはさまざま。仕事のパフォーマンスが高かった日の行動を振り返ってみよう。その日にした行動が、自分に合った“スキマ時間の過ごし方”かもしれない。

片野秀樹(かたの・ひでき)
博士(医学)。一般社団法人日本リカバリー協会代表理事、株式会社ベネクス執行役員。休養に関する社会の不理解解決やリテラシー向上を目指して啓発活動に取り組んでいる。著書に『休養学:あなたを疲れから救う』(東洋経済新報社)がある。

(イラスト:さいとうひさし)

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