仕事の打ち合わせの合間などに、“スキマ時間”ができたらどうしているだろうか。
一般社団法人日本リカバリー協会の代表理事・片野秀樹さんは「過ごし方によって、パフォーマンスや集中力が高まったり、逆に低下したりする可能性もある」と話す。
ちょっとした時間を休養につなげるコツ、疲れてしまうNG習慣を教えてもらった。あなたは“ON至上主義”となっているかもしれない。
空き時間を仕事で埋めてしまう
現代は「タイムパフォーマンス」という言葉があるように、少しでも空いた時間ができると、仕事を進めようとする人が多い。

疲れていても、責任感や使命感から「やらなければ」と思ったりして、ドリンク剤を飲んで頑張るなど、マスキング(覆い隠すこと)に走ってしまうそうだ。
これでは疲れた状態で活動を続けているため、徐々にパフォーマンスが低下していく。気づいたときには、病気になっている可能性もあるという。

片野さんはこれを“ON至上主義”と表現。心当たりがあるなら改めてほしいと話す。
「空き時間ができると『仕事のことで埋めなきゃ』となっている人も多いはずです。休むための“余白”として使うことがあっていいのではないでしょうか。仕事ファーストではなく、OFFファーストであるべきだと思います」
休むことは結果的に、生産性といったパフォーマンスの向上にもつながるという。