甲子園では高校球児たちの熱戦が続いているが、こちらは「元」高校球児たちの熱い戦い。20周年を迎えた宮崎県高校野球OB大会が開催され、県内20校、約800人が参加。18歳から77歳まで、幅広い世代の元球児たちが母校のユニフォームに袖を通し、白球を追いかけ、甲子園出場を目指す。

OBたちの熱い戦い、20周年を迎えた大会

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今年で20回目を迎えた宮崎県高校野球OB大会。県高校野球OB連盟の理事長を務める、都城高校出身の愛甲敬二さんは、「今年で20回目の大会となり、下は18歳から上は77歳まで、甲子園を目指してしのぎを削って、昔の仲間達と白球を追いかけて頑張っています」と大会の様子を語った。決勝戦は小林西高校と都城工業高校の対戦となった。

若手OBの躍動とベテランの奮闘

試合は年齢によって前半(34歳以下)と後半(35歳以上)で出場選手がかわる。前半は、軽快な動きを見せる若手OBたちが鋭い打球を飛ばし、会場を沸かせた。初出場の都城工業OB、吉行巧磨さんは「先輩と一緒にプレーできるのでとても楽しみにしています。OBがまず甲子園に行って、現役の選手たちの力に少しでもなればいいと思います」と意気込みを語った。

後半は、高校時代の面影が薄くなった?選手たちも奮闘し、好プレーや珍プレーが続出した。小林西OBチームでは、1993年に夏の甲子園出場経験のある坂下天章さんが、現役時代と同じキャッチャーで出場。「この歳で頑張って、みんなで甲子園に行くというのが一番いいOB大会です。ユニフォームを汚すプレーをしたいと思います」と熱く語った。

 熱戦の末、小林西が初優勝

試合は、前半から小林西の若手が魅せた。セカンド・志水選手は軽快な動きを見せてダブルプレー。チームを盛り上げると打線も奮起し、6対3とリードを広げた。5回裏、都城工業も連打で2点を返し、1点差に迫る粘りを見せた。しかし、小林西は6回に突き放し9対5で勝利。大会初優勝を飾った。

 野球の原点回帰と交流の場に

毎年、お盆の時期に行われるOB甲子園県大会。若手からベテランまでが野球を通して交流を深める場となっている。野球の原点である“楽しい”を思い出させてくれる大会であり、もう一度甲子園を目指せる舞台として、今後も継続して欲しい大会だ。

(テレビ宮崎)

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