2022年7月の初当選以来、一度も国会に登院していない、NHK党のガーシー議員。FNNの単独インタビューに応じ、国会欠席の“懲罰”について「勝手にしてください」と語った。

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キャップにパーカーのラフな姿でモニターに映るのは、2023年3月上旬に帰国し、国会に出席する考えを示している、NHK党のガーシー議員。25日夕方、滞在先のドバイと国会をオンラインで結び、国会出席に向けた勉強をする予定だったが、直前にFNNの単独インタビューに応じた。

ガーシー参院議員:
はじめまして。宜しくお願いします。僕の中では、今9割、3月の上旬には帰国するつもりです。

「ドバイにいるんで」国会欠席の懲罰問題に開き直り

ガーシー議員は2022年7月に初当選して以来、一度も国会に出席していない。自民党と立憲民主党は1月24日、今の通常国会でも欠席が続いた場合には“懲罰”を科す方向で一致している。

このことについて、ガーシー議員に心境を聞くと、開き直りともとれる言葉が返ってきた。

Q.懲罰委員会が早ければ2月上旬に開催予定だが、心境は?

ガーシー参院議員:
心境というかなんというか、ドバイにいるんで勝手にしてくださいって感じ。3月に帰るってことを言っていますし、これ以上、別に言うこともないかなと思っているんですけど。ただ、立憲(民主党)からも自民党からも何の報告もないまま勝手に事が進んでいくんで…。

懲罰について「勝手にしてください」と語る一方、与野党への不信感をにじませた。

票を入れてくれた人は「帰ってきてほしい」と思っている

懲罰が可決される場合、ガーシー議員には登院停止の処分が下される可能性もある。これに対してはこう答えた。

Q.懲罰委員会で登院停止が検討されることについて。

ガーシー参院議員:
登院していないので、登院停止してどうするんだろうなとは思いますけど。(登院停止)したいのであればしてくださいって感じですよ。登院してないのに登院停止にして、不登校の学生を停学にするのと一緒ですよ。支離滅裂だなって気がしますけど。

3月に初めて国会に出席する意向を示している理由を聞くと、こう明かした。

ガーシー参院議員:
僕に対して票を入れてくれた人たちも、やっぱり大丈夫、帰ってこなくていいよと言いながらも、帰ってきてほしい気持ちはあると思っているんですよ。僕が一番大事にしないといけないのは票を入れてくれた人たちだと思っているので。その人間に会いたいなという気持ちも強いので。その人たちの意思を尊重するためにも一回、国会に行きたいなという気持ちと、参議院議員が国会に出ることを義務とするんであれば、一度くらいは出ていかないといけないという意思が、まずひとつあります。

帰国に対しては「正直わかりません」

ガーシー議員をめぐっては、複数の著名人が、ガーシー議員から動画投稿サイトなどで誹謗中傷を受けたなどしたとして、警視庁に告訴状を提出。

ガーシー議員は帰国後、警察から事情聴取を受ける意向を示している。

ガーシー参院議員:
ここから二転三転警察がやること変えてきたり、世の中の動きがおかしくなると、帰国に対してどうなるか正直わかりません。それが本音です。

ガーシー議員が国会に出席していないことについては、野党からも「絶対に許されない。ちゃんと仕事をするためにも帰国すべき」と批判の声が上がっている。

インタビュー後に国会出席のための勉強をオンラインで行った、ガーシー議員。懲罰は科されるのか。そして、本当に帰国するのだろうか。

(「イット!」1月25日放送より)