2月8日に投開票が行われた衆議院選挙。歴史的な圧勝となった自民党とは対照的に、議席数を大きく減らしたのは中道だ。


■一転した勝敗

自民候補に敗れ、6回目の当選を阻まれた小熊慎司さん。9日朝は、雪が積もった会津若松市の街頭に立った。
小熊さんは「新たな一歩を踏み出すという強い決意のもとで立たせて頂きました。中道への後悔は無い。自分が政治を志した時から、やはりこうした穏健な対話と協調が重要だと思って政治を目指して来ましたので」と話す。

福島県内の小選挙区で、与党と野党の勝敗は、1年4カ月前の前回は3勝1負だったが、今回は0勝4負と一転した。

■ベテランが落選

福島2区では、これまで11回の当選を重ね、衆院副議長などを歴任した玄葉光一郎さんが議席を失った。
玄葉さんは「基本的には、今回選ばれなかったわけですから、そのことは真摯に厳粛に受け止めたいなと思っていて、政治家生活の一つの区切りにはしたいなという風に思っています」と語った。

■比例復活で唯一議席を獲得

新党「中道」への支持が広がらないなか、比例復活で議席を唯一獲得した金子恵美さん。
一夜明け、かみしめていたのは責任の重さだった。「正直申し上げると、喜びよりもこれからの決意をしっかりと固めて、この悔しさと言うのを決して忘れることなく、落選したみんなの分もしっかりと働かなければいけないと思っています」と話した。
特別国会は来週にも召集される見通し。

■記者解説 浸透の時間が足りなかった?

中道改革連合にとっては厳しい選挙戦になった。公明・立憲、それぞれの福島県連はどう受け止めているのか。福島テレビ・選挙担当の石山美奈子記者が解説する。

公示前と選挙後の議席を見ると、中道改革連合は3分の1以下と惨敗で、福島県内の国会議員も4人から1人に減った。
立憲民主党福島県連の宮下雅志幹事長は「立憲民主党がもともと持っていた政策と、今回の中道改革連合の政策が、ちょっと変更、大きく変わったという指摘もいただいている。立憲か公明かと言っていること自体が後ろ向きなので、そこはきちんと腹をくくって、中道勢力という形で一体としてやっていく必要がある」と話す。

また公明党福島県本部の今井久敏代表は「歩いていて感じたのは『どうしても立憲には入れたくない』という人も中にはいたのは事実。少数野党として、政策をどう説明していくのか、与党にご理解いただくような流れがどうつくれるのか。与野党拮抗しているがゆえに、様々な政策が形になったり庶民の思いが伝わったり、そういうことができてきた」と話す。

いずれの県連も「浸透の時間が足りなかった」としていたが、そもそも分かりにくい面があったのは事実だ。
例えば原発政策については、立憲は「ゼロ」・中道は「将来的に依存しない」とずれがある。立憲の宮下幹事長は「安全性の検証など求めることは変わらず」「温暖化などに責任ある対応をとるという現実的な内容になった」としているが、超短期決戦の中で有権者に伝わったかは疑問だ。
中道の両共同代表は辞任を表明していて、今後の党の行方にも注目だ。

福島テレビ
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