前職と新人2人の3人が立候補している熊本1区では、各候補が終盤戦に向けて新たな動きを見せています。ラストスパートをかける3人の動きを追いました。
熊本1区は、熊本市中央区、東区、北区と有権者が最も多い選挙区で、ご覧の3人が立候補しています。
【参政・新 山口誠太郎候補(36)】
「今の政治家に任せていても今の自民党に任せていても何も変わらないじゃないですか。何も変えられないのであれば変われ。誰もやらないのなら俺がやる。そういう思いで今ここに立ってマイクを握っている」
去年夏の参院選に続き2度目の国政選挙への挑戦となる参政党・新人の山口誠太郎さん。先週木曜日には参政党の神谷宗幣代表が熊本入り。参政党や国民民主党が躍進したおかげで自民党が消費税の減税を言い出したと指摘したうえで「食料品だけでは手続きがより複雑になる」とし『一律での減税』を訴えました。
【参政党・神谷宗幣代表】「下げるんだったら一律に下げないとダメ。食品の消費税ゼロにしたら5兆円税収減るんですって。それだけ下げる余裕あるんだったら消費税(一律)2%下げればいいじゃないですか。消費税全体の2%は6兆円です。それでオッケーでしょ?なんで食料品だけなんですか」
そのうえで、自民党が単独過半数を取れば「減税は実現しない」と参政党への支持を呼びかけました。山口さんもインボイス制度の廃止や消費税の段階的な廃止など税理士事務所で働く知見を生かし党の公約を広く訴えます。終盤に入ると党所属の参議院議員も応援のマイクを握るなど住宅地や人通りの多い場所をターゲットにラストスパートを仕掛けます。
【参政・新 山口誠太郎候補(36)】
「前回の参議院選挙に続いてたくさんの方に支援いただいて(応援してくれる人が)日に日に増えては来ているがまだまだ厳しいので引き続き頑張りたい」
【自民・前 木原稔候補(56)】
「高市総理はこの選挙に失敗したら総理大臣を辞めると退路を絶った。私は高市総理に辞められたら困る。私は高市総理を支えていかなければいけない」
高市内閣で官房長官を務める自民党・前職の木原稔さんは選挙期間中、一度も地元に帰ることができずリモートでの選挙戦を強いられています。ただ、党所属の国会議員や県議、熊本市議などがそれぞれの地元で支持を訴えるほか、各種支援団体の後押しを受けながら選挙戦を展開しています。今月1日には、県議や市議を集め緊急の選対会議が開かれました。世論調査で木原さんの優勢が伝えられたことを受けての対応です。
【藤川隆夫選対本部長】
「1区も優勢みたいな書き方をされていたので、まだ誰も投票していない中であんなことを書かれると我々としては逆の意味で不安になるので引き締めのために集まってもらった」
相手候補に比例復活も許さない完全勝利に向けておとといは熊本市で総決起大会を開き本人不在ながらも1800人を動員しました。木原さんは、『責任ある積極財政』や複数年で組む『予算編成の転換』など国の政策を大きく変えたいと訴えます。また熊本の未来についても。
【自民・前 木原稔候補(56)】
「渋滞が経済成長のブレーキになっている。将来の都市基盤を作るために熊本市内に、福岡市内にあるような都市高速を整備し、10分20分構想の実現を目指す」「日本人でよかった、日本の未来は明るくなったなと、特に若い人たちが胸を張ってそう言えるような日本に熊本にしていきます。私はその先頭に立ちます」本人不在の選挙戦、自民党の強固な組織力でカバーし木原さんの議席を死守します。
【中道・新 鎌田聡候補(61)】
「4日間休息させてもらったが元気にこれから猛追をかけていきたいと思うのでどうぞ宜しくお願いします」
中道改革連合・新人の鎌田聡さんは公示日に体調を崩し、序盤は十分な活動が出来ずにいました。先週土曜日に完全復活を果たすと推薦する連合熊本をはじめ支援する公明党県本部、野党の県組織の幹部などを前に県内に配備予定の長射程ミサイルについて住民説明を行うべきだと訴えました。
【中道・新 鎌田聡候補(61)】
「このミサイルがあることで攻撃の対象になるのではと不安を抱えている人もたくさんいる。そういう人に対し正面から説明する、そのことをまずやるべきじゃないか。おかしいと思う。ここには誰がいる?官房長官がいるんですよ。やれと言えばやれるんです説明会は」
選挙戦唯一の日曜日には無党派層の支持獲得を狙い知名度が高い立憲民主党の蓮舫参議院議員とアーケードを練り歩いた鎌田さん。夕方には公明党の支持母体、創価学会の会員など3000人が花畑広場を埋め尽くす中、党本部の岡本三成(おかもとみつなり)共同政調会長が支持を呼びかけました。
【中道・岡本三成共同政調会長】
「相手はものすごく巨人です。けれどももしこの熊本1区でまさかが起こると日本が大きく変わります。勝たせてください」
新党結成によりこれまでにない応援態勢に大きな手応えを感じている鎌田さん。保守王国熊本から野党の議席奪還を目指し独自のラン遊説も織り交ぜながら最後まで全力で走り抜けます。