中国外務省は、アメリカとロシアの核軍縮条約が失効したあとの中国も含めた核軍縮の枠組みについて、否定的な考えを改めて表明しました。
中国外務省の報道官は、「中国の核戦力は米露とはレベルが全く異なり、現段階では核軍縮交渉に参加しない」と述べ、核軍縮について「世界の戦略的安定と各国の安全が損なわれないという原則に従うべきだ」と述べました。
また、中国外務省の報道官は米露の核軍縮条約、新STARTが5日に失効したことについて、遺憾の意を表明しました。
中国政府は、トランプ政権が主張する新START失効後の中国も含めた核軍縮の枠組みについてこれまでも否定的な考えを示していました。
こうした中、ロシア外務省は新START条約の失効を受け、「今後の行動を自由に選択できる立場にある」との声明を発表しました。
声明では、条約失効後も1年間、核戦力の上限を守るとするロシア側の提案に、アメリカ側が応じなかったことを強調しました。そのうえで、制限の枠組みがなくなった現状について「今後の政策を決めるうえで前提となる既成事実だ」と述べました。アメリカの軍事政策や戦略核をめぐる情勢を慎重に分析したうえで、責任ある方針をとる考えを示しています。
さらに、ロシアの安全保障への脅威が高まれば、軍事面での対抗措置を取る用意があると主張しました。ただ、条件が整えば政治や外交による対話の道は閉ざしていないとしています。