自民党・高市総裁がNHKの討論番組の出演を、手のけがを理由に直前で取りやめたことで広がる波紋。
公示後に行われる唯一の党首討論として注目されていたこともあり、様々な憶測も飛び交っています。
そうした中、政府高官が欠席に至った経緯や高市首相とのやり取りを明かしました。
事の発端は、高市首相が2月1日の朝、NHKで放送された番組「日曜討論」を手の治療を理由に直前でキャンセルしたことでした。
その後、高市首相は午後に岐阜県で応援演説。
テーピングが巻かれた手の状態について、「きのうハイタッチとかしているときに強く引っ張られて関節やっちゃいましたが、消炎剤とテーピングで今朝から治療していただいたんで大丈夫です」と話していました。
しかし、公示後に全国放送で行われる唯一の党首討論番組を急きょ欠席したことで波紋が広がります。
共産党・田村委員長(2月1日):
選挙の中でたった1回しかなかった党首討論。(首相が)出てこられないまま、これで終わりにするわけにいかないんです。
参政党・神谷代表の投稿(Xより):
体調不良とのことでしたが、この後、街頭演説などをしたら、「討論から逃げた」と必ず叩かれる。
またネット上で注目されたのが、一部週刊誌による高市首相と旧統一教会との関係を巡る記事や、物価高の中、日本のトップが円安を容認したともとれる発言への「説明から逃げた」などの憶測が広がったのです。
くすぶり続ける高市首相の党首討論直前キャンセル。
その判断について、政府高官がキャンセルに至った経緯や高市首相とのやり取りを明かしました。
政府高官は高市首相の手の状態について、公示日からの握手で悪化したと説明。
そのうえで、「水曜日(1月28日)手が腫れてグローブみたいになっているのを見かねて『病院にいけないか』と私が党本部に言ったが、各陣営はネットに(高市氏が来ると)載せていて、『人が集まっているからできない』と言った。その件で、総理ともけっこう言い合いになった」と話しました。
また、番組当日について、「当日総理は深刻な状態で、消炎薬やテーピング、ステロイド剤を塗ったりした。総理は日曜討論に出ると言っていたが強引にキャンセルさせた。それが(午前)8時過ぎの話」としています。
出演キャンセルの判断は木原官房長官によるもので、それより前に複数の党幹部に代打をできるかどうか打診した結果、田村政調会長代行が出演することになったということです。
衆院選の投開票日が3日後に迫る中、いまだ行われていない公示後の党首討論。
中道改革連合の野田共同代表は5日、「総理大臣は『自分でいいですか』っていう信任投票を事実上やりたいで解散したんだったら、どんどんどんどん討論をして、自分がどういうことを考えているかを説明するのが総理大臣の責任じゃありませんか。明日でも党首討論会やろうじゃありませんか」と訴えました。
一方、高市首相が討論番組を欠席したことについて、5日、政府の見解を求められた佐藤官房副長官は「おたずねは高市総理の自民党総裁としての活動に関する事柄でありまして、その逐一について政府としてお答えすることは差し控えたいと思います」としています。