イタリア・ローマにある教会に“天使メローニ”が現れたとして、大きな物議を醸しています。
騒動の舞台となっているのはサン・ロレンツォ・イン・ルチーナ大聖堂。
詰めかけた多くの観光客がカメラを向けていたのが、2025年12月に修復されたという、大きな翼をつけた天使のフレスコ画。
この天使の顔が、イタリア初の女性首相であるメローニ首相にそっくりだという声が上がり、真相究明を求める動きへとつながっているのです。
訪れた人は「わざわざ見に来たけど、とても似ているわ」と話し、観光客は「ローマの教会を見ると、教皇や枢機卿のイメージが芸術に取り入れられています」と話しました。
メローニ首相と似ていると指摘されている天使は、1946年にわずか1カ月で退位したイタリア王国最後の国王・ウンベルト2世の胸像の隣に描かれています。
今回の騒動について、ローマ教区のバルド・レイナ枢機卿は遺憾の意を表明。
そのうえで、「キリスト教伝統の画像は悪用、または搾取されてはならないことを改めて強く表明します」と述べています。
一方、天使の絵の修復を手掛けた男性は、地元メディアに対し、「メローニ首相に似せたつもりはない」と説明。
「あくまで元のフレスコ画を復元しただけ」と語り、故意ではないことを強調しました。
突然自分そっくりの天使が登場したことに、メローニ首相は自身のSNSで、絵文字をつけて冗談交じりに「いや…私は間違いなく天使には見えない」とコメント。
ヨーロッパに残る宗教画を巡っては、過去には“世界最悪の修復”と呼ばれ騒ぎとなった出来事がありました。
2012年、スペインで当時82歳の女性が修復したイエス・キリストの壁画。
原画から変わり果てた姿に“サルのキリスト”と呼ばれ、世界中から非難される事態となりました。
今回の“天使メローニ”騒動では、野党議員からの批判の声が相次ぎ、イタリアの文化大臣は、修復した人物が故意にメローニ首相の顔を描いたのかどうか専門家による調査を命じています。