真冬の論戦が展開されている衆議院議員選挙。選挙戦は残すところあと4日です。各地で懸命の訴えを続けている各選挙区の候補者の戦いぶりをお伝えします。3日は秋田1区の冨樫氏、木村氏、佐藤氏です。
秋田1区に立候補しているのは、届け出順に、自民党の前職・冨樫博之氏(70)、国民民主党の新人・木村佐知子氏(39)、参政党の新人・佐藤美和子氏(66)、共産党の新人・鈴木知氏(49)、中道改革連合の新人・早川周作氏(49)、日本維新の会の新人・松浦大悟氏(56)の6人です。
◆冨樫博之氏(自民・前)◆
「秋田はもっともっと活力を出していかなければ日本の国の繁栄もさらなる成長もないんだと。やはり地方創生なんです」
6回目の当選を目指す自民党の冨樫氏。約500の企業や団体の推薦を受けるほか、党や後援会などの組織をフル稼働させて選挙戦を展開しています。
遊説では、これまでの経験や実績を強調する冨樫氏。選挙戦最初の週末には、小泉進次郎防衛相が応援に駆け付けました。
小泉防衛相:
「クマ対策をどうすべきかというときに、現場の声を聞かせてくれて、冨樫さんがこの秋田市の声を教えてくれるんですよ、『千秋公園ってあるんだけど、あんなところにいるなんて誰も思わなかったよ、公園歩けないよこれじゃ』と」
鈴木健太知事も支援を呼びかけました。
鈴木知事:
「秋田にとってさらに大きい力でこれから貢献をしていただける冨樫さんに、ぜひとも皆さまとそのご家族、ご友人の一票を託してくださいますように、私からお願い申し上げまして応援演説とさせていただきます」
一方で今回は、冨樫氏にとっても初めての真冬の選挙戦。街頭演説は、有権者が外で待つことがないよう公共施設近くを選んでいるほか、屋内での個人演説会を多く開催しています。
また、対話にも力を入れています。この日は選挙事務所で、農業に携わる女性たちと意見を交わしました。
これまで幾度となく選挙区で激戦を繰り広げた寺田学氏が政界を引退し、新人5人を迎え撃つ構図となった今回の選挙。中盤で自身の先行が伝えられてもおごりはありません。
冨樫博之氏:
「今回の選挙ほど分からない、先が見えない選挙はない。全身全霊で戦っていくことが有権者の心に残る選挙になっていく、そして浸透していく。政策をしっかりと出しながら最後まで頑張っていく」
終盤は無党派層の取り込みを図り、さらなる票の上積みを狙います。
◆木村佐知子氏(国民・新)◆
「これまでの秋田、ずっと同じ政治が続いてきた。同じ人が政治家になって『この中からまあ選ぶんだばな』とそう思ってきた人、私がいます」
東京・台東区議を辞し、初めての国政に挑む国民民主党の木村氏。弁護士でもあり「発信力と解決力」を強調します。
選挙戦では交通量の多い交差点に立ち、子育て支援などの政策を訴えているほか、SNSで活動の様子や秋田市の魅力を発信しています。
厳しい寒さの中での選挙戦。秋田市出身で雪に抵抗はないものの、日々の活動で疲れを感じることもあります。それでも木村氏を突き動かすのは、家族の存在です。
木村氏:「何やってたの、ご飯何食べた?」
長男:「ごはん?あ、ドリアだ」
木村氏:「ドリア?何それ豪華じゃん」
2人の小学生の子供を持つ母でもある木村氏。子供と夫を東京に残して選挙戦に向き合っていますが、電話などでの交流がつかの間の息抜きとなっています。
木村佐知子氏:
「なんか素に戻るというか、気をどうしても張っちゃうので、元の自分に戻る感じがある」
秋田での活動を支えるのは地元の仲間たち。木村氏の夢を実現させようと集まりました。
選対本部長・渡邉響子さん(中学・高校時代の先輩):
「(国政挑戦は)当時からずっと言っていたことだったので、全く驚かなかった。修学旅行で詠んだ句が『いつかまた 戻ってくるぞ 国会議事堂』だった」
木村氏:
「そのような…ちょっと違うけど」
渡邉さん:
「そのようなことだったんですよ、ちょっと違うらしいけど」
木村佐知子氏:
「あとはやることをやるだけ。いろいろ調査とか噂とかあるけど、気にしないで1人でも多くの方と触れ合って、意見を聞いたりしたい」
地元秋田を盛り上げる力になりたい。家族や仲間のサポートを受けながら、木村氏は粘り強く自身の考えを訴え、支持拡大を狙います。
◆佐藤美和子氏(参政・新)◆
「消費税だけは、なくさなければならない。廃止にしなければいけない。もし1回でできなければ段階的に減らしていく。それが私たちの一番の主張。なのに今の政府は『財政が厳しい』とか言って、本当にけちけちして、私たちからお金を取ることばかり考えている。そういう政治はもう飽き飽きではないでしょうか。声を出してこの政治を変えていっていただきたい」
参政党の佐藤氏は、2025年の参院選に続き2度目の国政挑戦です。
県内で小学校の教員を36年務めた経験から、選挙戦では党が掲げる減税や積極財政、教育の改革を訴えます。
佐藤美和子氏:
「私は教員だったので、気になることはやはり教育。こんなふうに政治に無関心にされたり、歴史観も戦勝国の都合の良い歴史になって社会科で習わされている。日本が第2次世界大戦で悪いことをしたから原爆を落とされたんだ、などと習っている。全く違うこと」
佐藤氏が「かわいいでしょう」と言って見せるのは、愛犬・幸ちゃんの写真。選挙中の息抜きは、自宅で待っている愛犬との時間です。
佐藤美和子氏:
「家に帰れば、やっぱりかわいくて、『この子がいるから』という感じで元気をもらっている」
自身にとっても厳しい真冬の選挙戦で心がけていることは、有権者に集まってもらうよりも出向いて考えを伝えること。
2025年の参院選を経て、県内の党員は約1.5倍に増加しました。チラシを受け取ってくれる人や、演説を聞いてくれる人が増えてきたと感じています。
佐藤美和子氏:
「だいぶ皆さんが知ってくださっている。もっともっと訴えて、本当に他の党とは違うということを、皆さんに伝わるように訴えていきたい」
佐藤氏は、党の支持層はもちろん、幅広い世代への浸透を目指して訴え続けます。
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衆院選は2月8日投開票です。期日前投票は7日まで受け付けられます。
4日は、秋田1区の鈴木氏、早川氏、松浦氏の戦いぶりをお伝えします。