1月27日に、東京・上野動物園から中国へ返還されたシャオシャオとレイレイ。上野動物園を離れる2頭のジャイアントパンダに、多くのパンダファンが別れを惜しんだ。

そのパンダファンの間で話題となったのが、飼育員たちからの愛情あふれるシャオシャオとレイレイへの寄せ書きだった。園内に掲示された寄せ書きを読んで、涙するファン、写真を撮るファンの姿が絶えなかった。

動物園に足を運べなかった人たちのために、寄せ書きのいくつかを紹介する。

「手のひらに乗るほど小さかったおチビから、すくすくと育ってくれたね。目に入れても痛くないと思っていたのに噛まれたら普通に痛かったこと、絶対に忘れません。どれだけ大きくなっても、私にとっては『シャオ坊』と『レイちゃん』のままです。ふたりの幸せをこれからも願っています。どうか健やかに」
(多摩の飼育係N)

「沢山の思い出をありがとう。生まれた瞬間の感動、24時間サポートした日々毎日が初めての経験の連続で忘れられないです。シャオ。縁ラインがどんどん太く長くなり印付けが大変になったけど。成長を感じられて嬉しかったよ。
レイちゃん。どんな竹でもたくさん食べて、たくさん寝てくれてありがとう。中国でも2頭らしく暮らしてね。いってらっしゃい」
(飼育係業 竹調達係)

「2頭の成長に寄り添えたことは私にとってかけがえのない経験となりたくさんの大切な思い出を残してくれました。シャオの元気さも、レイのマイペースな姿も恋しくなりますが、新しい環境でも健やかに過ごせるよう見守っています。シャオシャオ、レイレイ本当にありがとね」
(飼育係 ガミ)

「数年前は小さなリンゴの欠片を食べるのも苦戦していた2頭が今では竹をバリボリと食べるのを見ると、逞しくなったなあと感心します。パンダの未来を背負っていけるように、これからも立派なパンダへと成長を続けてください」
(SK)

「今日まで元気に成長してくれてどうもありがとう。いつか来る遠い日とおもっていたけど、気づけばその日となりました。振り返れば飼育管理面であれをしていれば、もっとこうしておけば、と反省が多くあるけれど、2頭を健康な状態で送り出すことは次につながる大きな一歩と信じています。これからのパンダ界の明るい未来のため、中国での活躍を願っています」
(担当 K)

飼育員たちは、シャオシャオとレイレイが動物園を出発する直前まで、ニンジンや竹をあげるなど、2頭の世話を続けた。パンダファンたちの間では、上野動物園で飼育されたパンダたちのことを、上野ファミリーと呼ぶこともある。次の上野ファミリーはいつ中国からくるのだろうか。

シャオシャオとレイレイがいなくなり、上野動物園の園内マップからパンダのイラストは消されている。中国からパンダがやってくる見通しはたっていないが、上野動物園では当面の間、「パンダのもり」は、そのままの状態で管理していくとしている。
(フジテレビ社会部 大塚隆広)

大塚隆広
大塚隆広

フジテレビ報道局社会部
1995年フジテレビ入社。カメラマン、社会部記者として都庁を2年、国土交通省を計8年間担当。ベルリン支局長、国際取材部デスクなどを歴任。
ドキュメントシリーズ『環境クライシス』を企画・プロデュースも継続。第1弾の2017年「環境クライシス〜沈みゆく大陸の環境難民〜」は同年のCOP23(ドイツ・ボン)で上映。2022年には「第64次 南極地域観測隊」に同行し南極大陸に132日間滞在し取材を行う。